ダム・水源地トピックス

 

「ダムマニアからみたダム・水源地」第1号 (ライター:宮島咲)

日本ダムアワード放流賞授与式(北海道/夕張シューパロダム)

日本ダムアワードイベント賞授与式(北海道/豊平峡ダム)

平成27年度「地域に開かれたダム」全国連絡協議会総会が開催される

鳴子ダム「すだれ放流」現地報告(東北/鳴子ダム)

試験湛水中のダム(国土交通省所管)平成27年6月


 

■「ダムマニアからみたダム・水源地」 第1号 (ライター:宮島咲) 

 

〜注目を集めないナンバー2たち〜


ダムマニア&ダムライター/宮島咲

 

 

 昔、「2位じゃダメなんでしょうか」という語句が話題になった。1位じゃないと何がいけないのか。「日本一の山は富士山、世界一の山はエベレスト」と、多くの人が答えられるように、多分、ダムに多少の興味を持っている人は、日本一の高さを誇るダムは黒部ダムと答えられることだろう。

 2位じゃダメな理由、それは知名度の差だと私は考える。 さて、下記のダムをご存知のかたはどれほどいらっしゃるだろうか。

 

■堤高第2位! 高瀬ダム

 

 国内堤高第一位を誇る黒部ダムのすぐ隣にあるダム。黒部ダムは富山県にあるダムだが、東日本からのアクセスは、県境を越え、お隣の長野県大町市より発着しているトロリーバスを使い、関電トンネルを抜けてダムへ行くのが一般的だ。ということで、大町市は黒部ダムの玄関口として何年もの間そのポジションを守り続けてきた。

 さて、この長野県大町市。じつは、他に3つのダムを抱えている。国土交通省が管理する大町ダム、東京電力の発電専用ダムである、七倉ダムと高瀬ダムだ。これらのダムはそれほど目立ったものではないと思われがちだが、じつは、とんでもなく目立つ存在であった。

 

 高瀬ダムは堤高176mのロックフィルダム。国内第2位の高さを誇り、第1位の黒部ダムに10m差でこの順位に甘んじている。発電専用の巨大ダムで、直下にある七倉ダムと揚水発電をしている。揚水発電とは、標高の異なる2つのダムを管でつなげて、その間に発電所を挟んだ構造をしている。発電するときは、標高の高いダムから低いダムへ水を流し、間の発電所にて発電をおこなう。電気が余った夜間などは、逆に、発電所に外部から電気を与え、発電機を逆回転させる。そうすることによって、低いダムの水が高いダムへと汲み上がるのだ。これにより、余った電気を高い位置の水として置き換えることができ、また明日、発電をおこなうことができる。いわゆる巨大な蓄電池と考えればよいだろう。その発電をおこなう発電所は、新高瀬川発電所という名前だ。 この発電所は最大128万kWの電気を生み出すことができ、この量は原子力発電所1基分に相当する。

 

 こんなにすごい高瀬ダムなのに、すぐ隣に日本一の黒部ダムがあるため、全く目立たない。所在地である大町市も、黒部ダムの玄関口という触れ込みで観光事業をおこなっているため、高瀬ダムのことなど眼中に無い。ただし、このダムもPR的に劣っている点がある。ダムまで自家用車で行くことができないのだ。山道を延々30分以上歩くか、専用のタクシーに乗るしか方法は無い。  素晴らしいスペックを持ったダムが隣り合っているのに、どうしてこんなに差があるのだろか。非常に不思議なダムである。

 

 

 

 

 

 

 

 
堤高第2位の高瀬ダム。堤高は176m。第1位の黒部ダムに10m差で惜しくも2位。長野県大町市にあるダムだが、大町市は黒部ダムを中心にPRする方針の様で、ほとんど知られていないダム。  

                                (写真提供:だい様)

 

 

■堤頂長第2位! 東富士ダム

 

 静岡県にある東富士ダムは、国内第2位の堤頂長を誇る。堤頂長とはダムの長さのことで、これが長いほど横長で平べったいダムになる。通常のダムは、両隣が山で挟まれ、下流部のみダムとなっている。しかし、ダムの構造は複雑で、ダム湖全体がダムで囲まれている造りのダムもある。この東富士ダムは珍しい造りで、下流上流、左右ともダムとなっている丸い構造のダムなのだ。

 

 ちなみに、国内第1位の堤頂長を誇るダムは、新潟県にある大谷内ダム。大谷内ダムの堤頂長は1780m、東富士ダムの堤頂長は1597.5mで、約180mの差で第2位となってしまった。大谷内ダムも東富士ダムと同じ構造で、ダム湖全体がダムというかたちだ。この手のダムが最長の堤頂長を誇ってしまうのは必然的であろう。また、純粋に、下流部だけを堰き止めるダムで最長の堤頂長を誇るダムは、北海道にある美利河(ぴりか)ダムだ。堤頂1480mと、東富士ダムに100mほど劣る長さとなっている。

 

 また、この手のダムはダム愛好家泣かせのダムでもある。ダムの端から端まで行こうと思うと、単純に19分以上かかる。付帯設備などを見ながら歩くと簡単に30分は要してしまうのだ。東富士ダムなどの丸いダムならまだましだが、美利河ダムの様に往復しないと同じ場所に戻ってこられないダムの場合、この倍の1時間を要してしまう計算になる。この手のダムは、ダム巡りの行程を大きく狂わしてしまうのだ。堤頂長が長いダムは、自動車での見学が可能なのか、十分下調べして訪問した方がよい。

 

 

 

 

 
富士山の麓にある東富士ダム。この様な草の堤体が湖(貯水池)を取り囲んでいる。ダム湖の周りで乗馬を楽しんでいる人々を多く見かけるが、まさかこのダムが堤頂長第2位のダムだとは思いもしないだろう。  

                                (写真提供:だい様)

 

■堤体積第2位! 胆沢ダム

 

 胆沢ダムは、2014年に完成したまだ新しいダム。岩手県にある国土交通省が管理する多目的ダムだ。堤高132m、堤頂長723mの巨大ダムで、堤体積は1350万m3にもおよぶ。ロックフィルという型式で、天然石を積み上げた構造になっている。コンクリート製のダムとは違い、ダムの底面積が非常に大きいのが特徴だ。それゆえ、おのずと堤体積も大きくなってくる。その結果、国内のダムを堤体積順に並べると、46位までが全てロックフィルという事態になっている。

 

 この胆沢ダム、それまで第2位の座を守り抜いてきた、群馬県にある奈良俣ダムの座を完成と同時に奪ってしまった。しかし、この第2位の座も、安泰ではないようである。現在、滋賀県に丹生ダムを建設するという計画が進んでいる。もしこのダムが計画通りに完成してしまうと、丹生ダムは国内第1位の堤体積を持つダムになってしまうのである。ちなみに、現在の第1位は岐阜県にある徳山ダムで、1370万m3。丹生ダムが計画通りに完成した場合、第1位は丹生ダム、第2位は徳山ダム、第3位は胆沢ダムということになる。
 ちなみに、あえて「計画通り」という言葉をつけたのは、民主党政権時代に計画が大きく揺らいだからだ。自民党政権の現在でもその計画は揺らぐ可能性はある。ダム建設中止とならずとも、ダムの規模を縮小する可能性も捨てきれない。なので、あえて「計画通り」という言葉を付け加えさせていただいた。

 

 

 

 

 

 

 

 
2014年に完成した胆沢ダム。取材時は、ダムは完成していたが、下流部の整備をまだおこなっているようで重機が所々に点在していた。一時期、政治家の名前を文字られたダムだが、まさかこのダムが堤体積第2位だとは誰も思うまい。          

                               (写真提供:だい様)

 

 

■湛水面積第2位! 夕張シューパロダム

 

 湛水面積とは、ダムが形成する湖(貯水池)の面積のことを指す。いくらダムが高くても、いくらダムの堤頂長が長くても、決して湛水面積が広いとは限らない。湛水面積とダムの大きさは、これといった因果関係は無い。ただし、大きなダムを造るということはそれなりにお金がかかるので、湛水面積が狭く、あまり水が貯まらないダムを造るわけにはいかないだろう。

 北海道にある夕張シューパロダムは、今年完成したばかりの赤ちゃんダム。赤ちゃんでありながら、このダムは国内第2位の湛水面積を誇る。つい先日までは、堤体積の項目で名前があがった徳山ダムが第2位だった。徳山ダムの湛水面積は1300ha、夕張シューパロダムは1500haで、その差、200ha。東京ドーム約42個分の差が、第2位と第3位の境界線となってしまった。

 

 夕張シューパロダムの生い立ちはちょっと変わっている。ダムを沈めたダムなのだ。この表現、何を言っているのか分からないかもしれないので解説をさせていただく。
 昔、夕張シューパロダムのすぐ上流に、大夕張ダムという、堤高67.5mのダムがあった。このダムは1961年に完成したが、その後の洪水量や水需要などを考慮すると役不足の感があった。ダムを改良して対処しようとしたが、色々検討した結果、すぐ下流に大きなダムを造り、大夕張ダムを沈めて、さらに沢山の水を貯められる大きなダムを造ってしまおうということになった。 その結果誕生したのが、夕張シューパロダムである。  

 ということで、夕張シューパロダムが渇水の時、湖に沈んだ大夕張ダムが姿を現すと思うので、その機会があったらぜひ見に行ってみよう。

 

 ちなみに、国内第1位の湛水面積を誇るダムも北海道にある。その名は、雨竜土堰堤と雨竜第一ダムだ。この2つのダムで1つの湖(貯水池)を形成している。雨竜土堰堤は土を盛っただけのアースダム。夕張シューパロダムと見比べると、月とスッポンほどの差を感じてしまう。堤高も22mで、夕張シューパロダムの110.6mには到底及ばない。しかし、湛水面積は、夕張シューパロダムを大きく引き離し、約1.5倍の2373haを誇る。ダムの大きさと湛水面積は全く別次元という良い例である。

 

 

 

 
写真は、まだ建設中の夕張シューパロダム。すぐ上流にある大夕張ダムの天端から撮影した。このダムは、ダムを沈めるダムとしてかなり注目され、人気を得ていたが、まさか国内第2位の湛水面積を誇るダムになる計画だったとは思いもしなかった。         

                                  (写真:宮島咲)

 

 

■総貯水量第2位! 奥只見ダム

 

 新潟県と福島県の県境にある奥只見ダムは、長い間国内第1位の総貯水容量を誇っていた。総貯水容量とは、ダムによって造られた湖(貯水池)の容量のこと。その容量には、貯められる水の他に、今後貯まるであろう土砂の量も含まれる。奥只見ダムは、完成した1960年から48年もの間、第1位の地位を守り抜いてきたのである。2008年、前項目でも度々登場した徳山ダムによってその座を奪われる。徳山ダムの総貯水容量は66000万m3、その差5900万m3。東京ドーム約476個分の差をつけられてしまった。

 しかし、さすが奥只見ダム。その座を簡単には譲らなかった。貯水容量を示す基準は2つある。ひとつは総貯水容量、もうひとつは有効貯水容量だ。総貯水容量は先に解説した通りだが、有効貯水容量は、単純に水を貯められる容量をあらわす。土砂が貯まる容量は考慮されないのだ。ということで、今度は有効貯水容量で比較してみると、奥只見ダムは45800万m3、徳山ダムは38040万m3となる。その差7760万m3で奥只見ダムが逆転勝利をおさめるのである。

 この結果は、どちらにとっても好ましい結果をもたらすのではないだろうか。徳山ダム湖畔には「総貯水容量日本一」という看板が立ち、奥只見ダム湖畔に立っていただろうと思われる「貯水容量日本一」の看板には、「有効」という文字が付け加えられ再利用される。どちらも日本一という座になるので、名目的にも観光的にも有利だ。

 

 

 

 

 

 

 
古くから日本最大の総貯水容量として有名だった奥只見ダム。観光客もかなりの数にのぼっていた。現在は、有効貯水容量日本一なので、「日本一」という看板はかろうじて捨てずに済んだが、有効貯水容量と言っても、普通の人には通じないであろう。    

                                  (写真:宮島咲)

 

 

 

 以上、あまり目立たない第2位のダム達を紹介してきたが、皆様はどの様な感想を持っただろうか。堤高第2位の高瀬ダムや、堤頂長第2位の東富士ダムなどは知らなかった方々が大多数であろう。日本一の山は富士山と答えられるのに、二番目の高さの山を答えられる人は少数派だ。そのことを考えると、ダムにおいては知らない方が当然と言えるだろう。  

 ダムは一基一基に個性と役割がある。この様に、二番目の存在をご紹介できたのは幸いである。

   

 

 


 

■日本ダムアワード放流賞授与式(北海道/夕張シューパロダム)

 

水源地ネット編集局

齋藤 源

 

 

      ▲(H26.11.14事務所撮影)                     ▲(H27.6.5撮影)

 真っ白な堤体下流面を眺め、12門の越流部から流れる白い水脈を昨日のように思い出し、授与式を終えたダムマニアたち14名が語り合っている。
 6月5日(金)夕張川ダム総合管理事務所において、昨年12月27日に日本ダムアワード2014にて放流賞に選ばれた夕張シューパロダムへ盾の授与式がダムマニアを含め総勢14名の見守る中で行われた。(ダムアワード2014選考風景は水源地ネット2015年2月号参照)

 日本ダムアワードの仕掛け人、萩原雅紀さんからダムアワードの趣旨説明の後、放流部門プレゼンターを務めた星野夕陽さんから高橋幸治夕張川ダム総合管理事務所長に放流賞の盾が贈られた。

 

▲星野氏から高橋所長へ盾の贈呈  

 

 盾は、10cm×15cm金箔にラジアルゲートを目いっぱい掘り込んである。
 夕張シューパロダムは、ゲートなしのダム、ダム愛好家たちはゲート等放流設備に注目が集まるようで、今年は放流賞以外のイベント賞なども同じデザイン。
 夕張シューパロダムの放流賞は、美しさや壮大さなど数ある推薦ダムの中から選ばれたもので、ダム大賞の早明浦ダムに肉薄する人気であった。

 

 

   
     

 

 当ダムの洪水調節施設は、発電や灌漑用途の利水容量で使う平常時最高貯水位に4門のゲートレスの越流部(常用洪水吐き)及び洪水時最高水位に8門のゲートレスの越流部(非常用洪水吐き)からなる。

 まず、洪水時は、洪水を貯めながら平常時最高貯水位の越流部から流入量より少ない流量が越流し、自然に洪水調節が行われる。計画を超えるような大洪水時には、洪水時最高水位を超えて、12門の越流部から流れ出す仕組み。平成26年11月13日の試験湛水時には常用洪水吐きは試験湛水用ゲートで閉塞し、非常用洪水吐きと同じ高さで非常用洪水吐きと同時に越流した。今日参加されたダムマニアをはじめ、多くのダム愛好家がこの試験湛水時の越流を見て、その美しさに見とれ、今回の受賞となった。

 夕張シューパロダムは人為的なゲート操作を必要とせず、自然に洪水調節ができる優れものだ。しかし、どこのダムでもできるものでは無い。大きな貯水容量と洪水を流すだけの堤頂長が必要となる。

 

 
▲ 洪水時最高水位を越え角落し上部からも越流

                      (管理事務所提供)

 

         ▲角落し戸当たり溝

          (愛好家Mさん提供)

 

 平常時最高貯水位に達した時、洪水調節を行うゲートがなくて、どのように試験湛水で洪水時最高水位まで到達し、越流させたのか?
 ダムマニアたちは、「角落し」を入れたことは当然ご承知、しかし今日のダム下流からの管理所長の説明時には、どのように立て込んだのか、その角落しゲートはその後どうしたのかなど鋭い質問が飛び交う。その後、天端まで行き角落し戸当たりの溝を覗き込み、その大きさに感銘していた。
 放流賞を機会に、国内第二位の面積を誇るダム湖を生かし、ダムの町夕張として地域振興を図るために、夕張シューパロダムを役立てていきたいと高橋所長は熱く語る。

 明日は、豊平峡ダムのイベント賞盾授与式(近日中の紹介します)、ダムマニアたちはまずは札幌市内へ、そして楽しい懇談会へ…

 

 
▲「ダムマンガ」の井上よしひささんもダム見学   ▲ダム下流広場と夕張市を望む

 

夕張シューパロダムは、洪水調節、農業用水、発電、水道用水、流水の正常な機能維持を目的とし国土交通省北海道開発局夕張川ダム総合管理事務所が管理しております。

 

【夕張川ダム総合管理事務所ホームページ】

http://www.sp.hkd.mlit.go.jp/kasen/08isiken/02genba/33yubari/index.html

 

                                          

 

 

 


 

■日本ダムアワードイベント賞授与式(北海道/豊平峡ダム)

 

水源地ネット編集局

齋藤 源

 

 

              ▲目の前に吹き出すラッパ状の水塊

 6月6日(土)豊平川ダム統合管理事務所豊平峡ダム管理支所において、ダムアワード2014「イベント賞」盾の授与式が行われた。

管理所職員と14名のダムマニアたちの見守る中、金箔の盾がプレゼンターの一人でダムマイスターのNOW2000さんより、伊藤禎朗豊平川ダム統合管理事務所長に手渡された。

 

▲観光放流をバックに盾がNOW2000さんから

 伊藤所長に贈られる

▲金箔のイベント賞

 

 当賞は、森と湖に親しむ旬間に合わせて、豊平峡ダムの管理用地下通路を通り、堤高102.5mのほぼ中段にあるキャットウォーク(直下が丸見えのグレーチング)に出て、観光放流管から吹き出す放流を間近で見学するイベント企画「豊平峡ダム見学デー」が評価され、贈られた。
 このイベントは、今年は7月28日(火)に開催されるが、事前の申し込みが必要とのこと。

 授与式の後、立ち会った10数名のダムマニアたちは、さっそく支所長の案内で、斜めエレベーターからキャットウォークへ出た。足がすくむような高さ、1.00m3/sの観光放流、水飛沫、虹・・・を目の当たりにしたダムマニア各人は、歓声をあげながらカメラやスマホを構える。

 

   
  ▲1.00m3/sの観光放流   

 

 全国各地のダムイベントから選ばれただけあって、新緑の景勝地豊平峡の峡谷にそびえるアーチダムとそこから吹き出す水しぶきはやはり受賞に値する。

豊平峡ダムの完成は1972年完成と古いが、支笏洞爺国立公園内にあって常用洪水吐のほかにハウエルバンガ―バルブの観光放流管を備えるとともに、ダムサイトも極力自然を残すような設計施工が施されている。ダム右岸取付け部に沿って斜めに設置されたダム管理用のエレベーターは、自然にマッチしている。管理支所からダム天端への一般観光客兼用の管理用道路は、片持ち梁の橋梁(カムイ・ニセイ橋)であり、ダム天端に荷重を与えない構造となっている。

 

 
 ▲カムイ・ニセイ橋(片持ち梁式)      ▲ダムサイトへは専用電気バスで 

 

 札幌市の都市用水の51%を賄い、札幌市の奥座敷定山渓温泉の観光地近くにそびえる豊平峡ダム、「引き続き安全管理に留意し、地域に貢献していきたい。」と伊藤所長は語る。

 

 

      ▲満々と水を湛える豊平峡ダム湖と峡谷 

  

▲「ダムマンガの井上ひさよしさん」も記念に 一筆

 

 

 イベント情報:放流を間近で体感できます〜豊平峡ダム見学デーを開催します〜

          http://www.sp.hkd.mlit.go.jp/

 

                                      豊平川ダム統合管理事務所は国土交通省の出先機関です。

国土交通省北海道開発局札幌開発建設部

【豊平川ダム統合管理事務所ホームページ】

http://www.sp.hkd.mlit.go.jp/kasen/08isiken/02genba/26damtokan/

 

                                          

 

 

 

平成27年度「地域に開かれたダム」全国連絡協議会総会が開催される。 

                  

「地域に開かれたダム」全国連絡協議会事務局

川根本町役場商工観光課商工交流室

 

 

 

 平成27年5月21日、「地域に開かれたダム」全国連絡協議会の総会が、 東京都千代田区「全国都市会館」において、島根県雲南市(尾原ダム所在地)を始め 13市町村の出席のもと開かれました。

 

 
 

                        「地域に開かれたダム」全国連絡協議会 総会

 

  総会では、細井洋行会長(岩手県西和賀町長)を始めとした新たな役員の選任のほか、現地交流会などの活動計画、協議会員の地域における情報発信や意見交換、国土交通省 水管理・国土保全局 治水課 石川博基企画専門官から「ダム事業を巡る現状と今後の展望」と題した講話など、ダム所在地域における活性化方策に向けた有意義な議論が進められました。

 

 

 

         細井 洋行会長(岩手県西和賀町長)

             ▲石川企画専門官による講話

     

 

 
           ▲水管理・国土保全局 池内局長への協力支援要望

 

 

 また、総会に先立ち「地域に開かれたダム」の利用促進に関する要望活動が行われ、 速水雄一雲南市長と細井洋行西和賀町長が、国土交通省 水管理・国土保全局を訪問して、 池内幸司局長に、下記の要望書を手渡しました。

  1. 「地域に開かれたダム」のダム整備施設を有効かつ効果的に利活用するための水源地域ビジョンに基づく各種取り組みに対する支援
  2. 「地域に開かれたダム」に対する啓発活動の推進と地域づくり施策の情報発信
  3. 「地域に開かれたダム」全国連絡協議会の会員拡大に繋がるための協力・支援

 今回の協議会で、ダム周辺整備施設の利用促進を国と地方自治体及び住民が一体となって、今後さらなる地域活性化に結びつけていくことを再確認する会議になりました。

 

 

 

 



 

鳴子ダム「すだれ放流」現地報告(東北/鳴子(なるこ)ダム)


広報センター仙台支局

矢沢所長

 

 

■日 時: 平成 27 年 5月 1日(金) 8:45〜12:00
■場 所:鳴子ダム
■目 的 :鳴子ダムの「すだれ放流」オープンセレモニに 参加し、実際のすだれ放流を体感して 、地元の人々と共に感動する事。
      すだれ放流の魅力的な状況をつぶさず記録して今後の業務に役立てる事。

 

 
 
                                   鳴子ダムすだれ放流

 

 

  ■鳴子ダム「すだれ放流」オープニングセレモニーが行われました。

   

<実行委員会大沼会長挨拶>

●農繁期・そして観光シーズンに入って忙しい中、「すだれ放流」セレモニーに参加いただきありがとうございます。ごらんのように美しい新緑、そして日本一美しいと言われる鳴子ダムの「すだれ放流」。そして、鳴子町時代から取り組んでいる「鯉の滝登り」本当に最高の日を迎えることができました。

●再来年には、鳴子ダムは還暦を迎えるので、何とかその時に併せて「土木遺産」の指定になれば良いなと思っています。そして、ダム下流に工事用道路が残っているのでダムの真下までいけるような新しい観光資源としても鳴子ダムは、これからもっともっと大崎市にとっては重要な存在になっていくのではないかと思います。

 

        ▲大沼会長

      

<大崎市長(代読:高橋副市長)>

●今年で48回目を迎えますこの行事は、鳴子ダムの堤頂部からの放流点検に併せ、地域から提供された鯉のぼりをダム下流に設置する事で水紋を描きながら流れ落ちる様子と鯉が優雅に泳ぐ姿を地域住民の皆様、並びに観光の皆様にごらんいただこうとゴールデンウィーク中に実施しています。鳴子温泉地域の春の風物詩として定着しております。
●今年も、本日から五月六日までの期間、地域の皆様により絵付けした手作り鯉のぼり50本を設置しております。思い描いた鯉の優雅に滝を昇る姿をお楽しみいただきたいと思います。
●さて、鳴子ダムは、先ほど実行委員長のお話にもありましたように、高さ95m、幅215mという純国産技術で建設された日本発のアーチ式ダムとして昭和33年に完成しました。以来、水害の防止から農業用水の確保等、治水利水を通じ50年以上にわたり地域住民の暮らしに大いに貢献をいただいております。

●現在、鳴子地域では、ダムの持つ役割、純国産技術で建設された日本発のアーチ式ダムという歴史的価値、すだれ放流、鯉の滝登り等を通じ、町づくりに活用して参りたいと考えています。

●鳴子ダムのもつ歴史的な地域資源を後世に残すべく、地域住民が中心となって土木学会が認定する「選奨土木遺産」の認定を目指して活動をいただいております。土木遺産が認定された場合は、鳴子温泉地域の観光の面からも新たな付加価値として広く発信することにもつながり、さらなる地域活性化が図られると期待している所でございます。

       ▲高橋副市長

 

<鳴子ダム齋藤所長>

●すだれ放流は、完成後からこれまで58年間取り組んできて、実際にすだれ放流ができたのは48回。10回は、洪水処理等の関係で成功までに至らなかった。
●私が所長となって2年目、幸い2回とも「すだれ放流」に成功しています。昨年、すだれ放流では、約6000人の方々が、わざわざダム天端まで足を運び「すだれ放流」を見ていただいた。

●今年のすだれ放流の水量は、4.5m3/sで越流水深は10cmとなっています。

 

 

 

      

       ▲齋藤所長

 

<鳴子総合支所高橋地域振興課長>

●鳴子ダムは、日本人による日本初のアーチ式ダムということでダムからの越流について、鳴子温泉郷、大崎市にしても大きな観光資源と考えています。
●この美しさを多くの方々に見ていただこうと、毎年すだれ放流に併せて「鯉のぼり」を設置し、観光客や地域の皆様に楽しんでいただく事を目的として、平成3年からすだれ放流に併せて実施しています。
最初の頃は、保育所とか一般家庭で使わなくなった鯉のぼりを譲り受け、鳴子ダム管理所の協力を得て数を確保してきました。
ただ、これまで、活き活きしていた鯉のぼりが、年々破損したり、設置している間に逃げられたりして、だんだん数が少なくなっていき昨年、地域の皆様の協力を得て鯉のぼりをリニューアルをいたしました。鯉のぼりの本数は50本、5mものが40本、8mものが10本。五月六日まで鯉のぼりの泳ぐ姿が見られます。
●このゴールデンウィーク中、多くの皆さんに鯉のぼりを楽しむと共に、鳴子ダムの大切さについても思いを馳せていただきたい。

  ▲高橋地域振興課長

 

 

<鳴子まちづくり協議会大場副会長>

●鳴子地区には、鳴子ダムという遺産があるのになぜもっとピーアールできないのかなと感じていました。仙山線の動きを見ていると「土木遺産」という言葉を見つけ、そこでいろいろ鳴子ダムを調べて見ると、日本人だけの技術で初めて作ったアーチ式ダムと言うことを知り、これは土木遺産になる価値があるのではないかと言う発想が出てきました。鳴子ダムを土木遺産にしようではないかと町づくりで動いていき、そこで、今回こんなのぼりを作成してみました。「土木遺産」というのぼりを100本ほど作成し、各旅館などの窓口におかせてもらってPRしようと言う考えで取り組んでいます。

●これによって、地域に多くの方々に来てもらってそして、大崎平野の穀倉地帯においては、洪水もなく安心して水が使えるという大事な宝物を土木遺産として観光PRそしてパンフレットにも使わせてもらえればと考えています。

      

      ▲大場副会長

 

<鬼首神楽保存会後藤代表>

●この上流域が鬼首地区。大崎800ヘクタールあるが、鬼首は200ヘクタールで、全体の1/4を占めている。

●ここ鬼首地域から水が出て、鳴子ダムですだれ放流となって下流河川に水が注ぎ込まれ、大崎市下流の皆様の田んぼを潤している事を考えると感無量となります。

●保存会は、対象14年に結成されたので、今年で約90年になる。現在6名で活動しているが、これからが非常に危うい状況にあり、皆さんに是非入っていただいて神楽を続けていけないかと思っています。
●本日の演目の「とり舞」は神楽の中でも最も短いもの。しかし、神楽の踊りのすべての基本が入っていて、これをすべてマスターできないと他の踊りはできない。「とり舞」は、神様の前で奉納する踊りであります。

●ゴールデンウィーク中にたくさんのお客様が鳴子温泉を訪れて賑わっていただく事、そして、本日集まりいただいた方々の健康、鳴子ダムの今後の発展を願って「とり舞」を踊ります。

       ▲後藤代表

 

 

      

▲鬼首神楽保存会の「とり舞」
  ■すだれ放流・バルブ放流等 放流状況調査アルバム

 
すだれ放流(直下流点検出入り口)                  すだれ放流(右岸)
 
   ▲すだれ放流(直下流点検出入り口)                     鯉のぼり
 
          ▲天端から眺める人たち               ▲バルブからの放流
                   

各代表のみなさまの話を聞き、鳴子ダムへの思い、取り組みについて感銘を受けました。

                                                              

                                                                     仙台支局 矢沢

                                               

                                                 ※鳴子ダム国土交通省が管理しております。

 

 国土交通省東北地方整備局

 鳴子ダム管理所ホームページ:http://www.thr.mlit.go.jp/naruko/

 

 

 

 


 


■試験湛水中のダム(国土交通省所管)平成27年6月

国土交通省 水管理・国土保全局

ダム名 管理者 ダム湖 河川名 型式 所在地 堤高 堤頂長 堤体積 集水
面積
湛水
面積
総貯水
容量
有効貯
水容量
m m 千m³ km² km² 千m³ 千m³
儀間ぎま ダム 沖縄県   儀間川水系
儀間川
均一型
アースフィル

沖縄県島尻郡

久米島町

24.5 539 480 1.4 0.09 575 545