浅瀬石川ダム・津軽ダムで警報訓練 ~緊急放流を想定し住民避難も実施~

国土交通省 東北地方整備局
岩木川ダム統合管理事務所

令和4年6月8日(水) と9日(木) の2日間、当岩木川ダム統合管理事務所が管理する “浅瀬石川ダム” と “津軽ダム” で、大規模洪水を想定した【ダム警報訓練】を実施しました。

この訓練は、①スピーカーによる音声放送、②サイレンによる吹鳴(すいめい)、③住民参加型避難行動訓練、の3つの内容で行いました。

同様の訓練を昨年度は【ダム吹鳴試験】として行いましたが、今回は当初から『住民参加型避難行動訓練』を併せて実施することから名称が変更となっています。

津軽ダムでは6月8日(水) 9時から試験を開始、上流から順に全5箇所のスピーカーで「緊急放流」の際に流す案内放送を行い、その後60秒間のサイレンを繰り返し3回鳴らして近隣住民に “確実に情報が伝わるか” や “音の届き方” などを確認しました。

翌9日(木) は、浅瀬石川ダムとその下流26箇所の警報所において同様の訓練を実施しました。

※「緊急放流」とは、計画以上の洪水によりダム湖に貯められなくなり、ダム湖に流れ込む水をそのままダムを通過させ下流に流すことです。ダム湖に流れ込んでくる水量以上を下流に流すことはありません。

警報所からの音量を測定
目標値をクリアする

避難所に向かう黒石市住民

藤崎町での住民懇談会

また、昨年は黒石市および西目屋村でのみ行っていた “住民参加型避難行動訓練” を、各沿川自治体の協力のもとに、西目屋村居森平警報所近隣住民・黒石市富岡警報所近隣住民・田舎館村枝川警報所近隣住民・藤崎町真那板警報所近隣住民と、4地区に範囲を広げて実施しました。

各地区とも多くの方にご参加いただき、避難後のアンケート記入や懇談会等で、このような訓練は定期的に必要だという声を多く頂きました。アンケート結果につきましては、下記のとおりです。

<アンケート調査結果>


このダム警報訓練は、来年以降も行いますが、避難行動訓練の地域は別の地域に移して実施して参ります。

今回の訓練実施地域以外の方におかれましても、各自治体が発行する防災マップや当事務所がホームページで公開している1000年に1度を想定した「浸水想定図」を洪水期前のこの機会にご確認いただき、皆様の防災意識の向上にお役立てください。

<浸水想定図>
○浅瀬石川ダム:https://www.thr.mlit.go.jp/iwakito/aseisi/aseisi_ia_map.html
○津軽ダム:https://www.thr.mlit.go.jp/iwakito/tugaru/tugaru_ia_map.html



■岩木川ダム統合管理事務所HP:https://www.thr.mlit.go.jp/iwakito/
■Twitter:https://twitter.com/mlit_iwakito