当選倍率11倍!! 矢作ダムナイト ~矢作ダム放流見学会~

国土交通省 中部地方整備局
矢作ダム管理所 小島 渚

はじめに

矢作ダムでは中部電力株式会社が発電放流施設の定期点検を実施する冬季の代替放流を活用して平成24年から放流見学会を実施しています。新型コロナウイルス感染拡大を受け3年間実施を見送ってきましたが、今年度久しぶりに見学会を実施することになりました。見学会の目玉である矢作ダム初の夜間ダム見学についてご報告します。

経緯

矢作ダムでは令和4年度降雨によるダム放流を6回行いました。放流中、ダム内部やゲート周辺に異常がないか巡視した際に撮影した写真を管理所のSNSに掲載したところ多くの反響がありました。また近年、美術館や漫画の原画展において来館の減る特定の曜日の夕方に○○ナイトというイベントを開催し盛り上がっているため、矢作ダムでも1日限定で夜間のイベントを開催することとなりました。

事前準備

平日昼間の見学申し込みは計8回(各回定員20名)全て申込開始から2日程度で満員、ダムナイトについては定員20名に対し235名の申し込みがありました。夜間見学の実施は初めてであり、回数や人数が多いと安全対策の検討に時間がかかるため、あえて実施回数を1回に限定したことが逆に見学会のプレミア感を出すことに繋がりました。

抽選の様子をTwitterに掲載、当落メールの送信日やイベント5日前からのカウントダウンでSNSが賑わいました。また当日は参加者へサプライズでシリアル番号入りの来場記念証を渡しました。

イベントの発表から当日までの間、参加者だけでなく参加者以外にも矢作ダムに興味をもってもらえるよう工夫しました。

昼間の放流

案内チラシ

来場記念証

日没前の17時30分に矢作ダム管理所へ集合、管理所長の挨拶の後、広報室で矢作ダムの概要や役割について説明を行いました。その後、操作室へ移動し機器の説明をした後、参加者の代表1名に放流時に流すサイレンの擬似音を鳴らす体験をしてもらいました。

18時15分からグループ毎にダムの堤体・監査廊への見学を開始しました。ダムナイトに合わせてライトアップを実施、緑色の光りに照らされたダムが幻想的な空間を演出し、参加者には夜の放流を間近で見学してもらいました。

夜の見学会ということもあり、参加者は愛知県・岐阜県の方が中心で、「来て良かった」「次回も参加したい」という声をいただき、また丸一日テレビ局(テレビ愛知)の密着取材が入り、満足度・広報効果ともに非常に高い見学会となりました。

管理所長の挨拶

操作室で機器の説明

監査廊を見学

夜の放流を見学する参加者

得られた成果・感想

ペーパークラフト

放流見学会と地域と連携したイベント開催(2月4日、19日)によって451名の方が矢作ダムの見学に訪れました。見学の他に矢作ダムの水源地域にある知的障害支援施設の入居者さんが作ったクルミのキーホルダー等の展示・販売、(ダムマニア界隈で話題の)矢作ダムペーパークラフトを配布しました。テレビ・新聞・雑誌にも多数取材され、念願の矢作ダム管理所Twitterフォロワーが1,000人を突破しました。

職員数が7名と少ないのでイベント開催には事務所一丸となって取り組む必要がありますが、見学会の企画から実施までの間、たくさんの “矢作ダムファン” の皆さんから感謝と激励の言葉(「遠くから来た甲斐があった」「矢作ダムは見学会によって異なるサプライズを用意してくれるのが嬉しい」)を直接いただき、自分たちの仕事に対してこんなに多くの方が支え・期待しているのだと改めて実感しました。コロナ禍においてイベントが開催できない日々が続いていましたが、待ってくれていた人たちの存在を改めて知り、本当にやって良かったなあ、としみじみ思いました。



■矢作ダム管理所 HP: https://www.cbr.mlit.go.jp/yahagi/
■Twitter: https://twitter.com/mlit_yahagi