耶馬渓やばけいダム～大分県中津市～

2019.03掲載
国土交通省　山国川河川事務所
耶馬渓ダム管理課

１．耶馬渓ダムの概要

耶馬渓ダムは、一級河川山国川(やまくにがわ)水系山移川(やまうつりがわ)に洪水調節、流水の正常な機能の維持、水道・工業用水の供給ならびに発電を目的として建設された多目的ダムです。昭和６０年４月より管理運用を行っています。

【ダム諸元】

• 型式　　　　　　　：重力式コンクリートダム
• 堤高　　　　　　　：　６２ｍ
• 堤長　　　　　　　：３１３ｍ
• 湛水面積　　　　　：１．１ｋｍ２
• 流域面積　　　　　：　８９ｋｍ２
• 総貯水容量　　　　：２，３３０万ｍ３
• 有効貯水容量　　　：２，１００万ｍ３

【ゲート】

• クレストラジアルゲート　　　　：３門
• コンジットラジアルゲート　　　：２門
• オリフィスラジアルゲート　　　：１門

【こだわり技術】

• 常用洪水吐、非常用洪水吐の減勢工は分離型を採用しています。
  また、日本初の水位維持用放流設備（中位標高にオリフィス）を配置しています。

■ダムの設備の詳細はこちら（山国川河川事務所ホームページより）
http://www.qsr.mlit.go.jp/yamakuni/office/dam/equipment.html

２．インフラツーリズム

中津耶馬渓観光協会及び河川協力団体との連携

平成３０年８～９月に中津耶馬渓観光協会主催によるダムインフラツアー（２回）が実現しました。また、ダム見学に併せて河川協力団体と連携し、耶馬渓ダム建設当時の話を紙芝居で説明するなど、参加者から好評を得ています。
現在、地元商工会青年部が「耶馬渓ダムカレー」を開発し、飲食店に提供を呼びかけています。

３．ダム湖周辺の活用

１）耶馬溪湖畔祭り（８月）

地元メンバーからなる「祭りやばけい実行委員会」により、昭和５７年から毎年夏に開催されています。源流太鼓やスペシャルゲストによる迫力あるライブ、恒例の花火大会（約２０００発）などで盛り上がる会場には、約６０００名が訪れています。耶馬渓ダムでもお祭りに併せてダム見学会を実施しています。

開会式	源流太鼓	お祭り会 （アクアパーク）	約2000発の花火

２）各種水上スキー、ウエイクボード全国大会開催（耶馬溪アクアパーク^※）

毎年、各種大会が開催され、平成３０年度は４回（９～１０月）の全国大会が行われました。全国各地から選手が集結し、熱い戦いが繰り広げられます。
また、夏には大学生が合宿に訪れ、地域との交流も行われています。
一般の方も湖面遊覧や水上スキー等の体験をすることができます。

選手集合写真	選手宣誓	競技の状況

※耶馬渓ダムの湖畔を利用した中津市が運営する全国初の公営水上スキー施設

３）「耶馬の森林もり」植樹の集い（１１月）

平成１０年度から毎年開催され、耶馬渓ダムの水を生活用水として利用する市町が集結して、水源の「耶馬の森林」を守るため、約５００人が植樹活動を行っています。

開会式	植樹状況	職員も参加	チラシ

• ■中津耶馬渓観光協会
  https://nakatsuyaba.com/
• ■耶馬溪アクアパーク（中津市）
  https://www.city-nakatsu.jp/doc/2011100117107/
• ■国土交通省九州地方整備局山国川河川事務所
  http://www.qsr.mlit.go.jp/yamakuni/