日本ダムアワード2019 ~八ッ場ダムがダム大賞を受賞~

2020.2掲載
水源地環境センター
研究第一部 最上 友香子

 12月28日(土)に東京カルチャー(東京・渋谷)においてダムアワードが開催されました。

 ダムアワードは、一年間のダムの活躍を振り返り、ダムファン有志による選考委員が今年活躍したダムをノミネートし、選考委員と当日の参加者の投票により、ダム大賞と部門賞を選出し、その功績を讃えるもので、今年で8回目の開催となりました。

 一般のダムファンがダムのさまざまな活動を表に出して讃えることによって、ダム業界とダムファンの方々の活性化に寄与すると同時に、広く一般にダムの役割や効果を分かりやすく周知させることを目的とされています。


左から司会の琉さん、プレゼンターの星野夕陽さん、萩原雅紀さん、佳さん、DAMJINさん

日本ダムアワード2019 ダム大賞および部門賞受賞ダム

ダム名 所在地 事業者


ダム大賞 八ッ場ダム 群馬県 国土交通省


放流賞 高山ダム 京都府 水資源機構
低水管理賞 津軽ダム 青森県 国土交通省
イベント賞 上椎葉ダム 宮崎県 九州電力(株)
洪水調節賞 八ッ場ダム 群馬県 国土交通省

▲投票タイム

▲アーチ式ダムカレー

ダム大賞





 今年度のダム大賞は、台風19号において試験湛水による貯留を実施した『八ッ場ダム』が受賞しました。
八ッ場ダムのダムアワードでの受賞は、2017年の『八ッ場ダム“やんばツアーズ”』のイベント賞受賞に続き、2回目となります。

 工事中・試験湛水中にダムアワードを受賞した八ッ場ダム。管理開始後のさらなる活躍が期待されます。


▲大賞を受賞した八ッ場ダム

▲大賞のダムに贈られるトロフィーと投票結果

放流賞

 試験湛水満水による放流(サンルダム、河内川ダム)、記念式典での放流(鶴田ダム)、 点検放流(天ヶ瀬ダム、美和ダム、穴内川ダム)、常用洪水吐からの維持放流(浦山ダム)、 フラッシュ放流(高山ダム)、降雨による満水放流(安波ダム、金武ダム)の多様な10ダムの放流がノミネートされました。


▲結果が入った封筒のテープカットの瞬間

▲放流賞を受賞した高山ダム
放流賞 ノミネートダム
ダム名 所在地 事業者
サンルダム 北海道 国土交通省
鶴田ダム 鹿児島県 国土交通省
河内川ダム 福井県 福井県
天ヶ瀬ダム 京都府 国土交通省
浦山ダム 埼玉県 水資源機構
美和ダム 長野県 国土交通省
高山ダム 京都府 水資源機構
安波ダム 沖縄県 内閣府
金武ダム 沖縄県 内閣府
穴内川ダム 高知県 四国電力(株)

【プレゼンター:萩原 雅紀さん】

低水管理賞

 再開発で既設ダムの利水容量の2.7倍を補給した津軽ダム、古くからかんがい用水の利用が多い袋川に位置する殿ダム、 渇水年福岡を守った南畑ダム、貯水率0%を記録した宇連ダムの4ダムがノミネートされました。


▲貯水率の変化をグラフで説明

▲津軽ダムと普段はダム湖に沈んでいる目屋ダム
低水管理賞 ノミネートダム
ダム名 所在地 事業者
津軽ダム 青森県 国土交通省
殿ダム 鳥取県 国土交通省
南畑ダム 福岡県 福岡県
宇連ダム 愛知県 水資源機構

【プレゼンター:萩原 雅紀さん、DAMJINさん】

イベント賞

 利水放流操作室で映画鑑賞を行った夕張シューパロダム、点検放流に伴いイベントを開催した湯田ダム、岩屋ダム、上椎葉ダム(九州初の観光放流)や、 インクラインの開放などが実施された殿ダムフェスティバルといった多様な5イベントがノミネートされました。

イベント賞 ノミネートダム
ダム名 所在地 事業者
夕張シューパロダム 北海道 国土交通省
湯田ダム 岩手県 国土交通省
岩屋ダム 岐阜県 水資源機構
殿ダム 鳥取県 国土交通省
上椎葉ダム 宮崎県 九州電力(株)

【プレゼンター:佳さん】

▲イベント賞の結果発表 ▲上椎葉閣下観光放流

洪水調節賞

 台風19号で活躍した、城山ダム(異常洪水時防災操作を実施)、大川ダム(事前放流によるダム容量確保を実施)、 八ッ場ダム(試験湛水による貯留を実施)、下久保ダム(異常洪水時防災操作を回避)の4ダムがノミネートされました。


▲まずは、台風19号の状況の振り返り

▲八ッ場ダムのプレゼンの様子
洪水調節賞 ノミネートダム
ダム名 所在地 事業者
城山ダム 神奈川県 神奈川県企業庁
大川ダム 福島県 国土交通省
八ッ場ダム 群馬県 国土交通省
下久保ダム 群馬県 水資源機構

【プレゼンター:星野 夕陽さん】