2022.10掲載
一般財団法人 水源地環境センター
研究第一部 土屋 秀樹
群馬県長野原町の『八ッ場ダム』において、令和4年9月17日、「コロナ収束・コロナ渦からの復興祈願」として、長野原町主催の『八ッ場ナイトフェスタ』が開催されました。ナイトフェスタでは、ダム下流面や堤体通廊のライトアップ、八ッ場ダム管理支所壁面でのプロジェクションマッピング、花火の打ち上げなどの催しが行われました。 長野原町によりますと、約4,000人のお客様が来場され、大盛況であったとのことです。八ッ場ダムは令和2年3月に完成しており、当日はダム内の多目的エレベーターが開放され、多くのお客様が利用されていました。 当センターでは、八ッ場ダム建設事業に関するモニタリング等の環境保全検討やダム本体周辺環境デザイン検討などに携わってきております。今回はナイトフェスタという長野原町の新たな取り組みについて、来場者という立場で拝見させていただきましたので、そのレポートをご報告します。 |
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ダム堤体などを彩るライトアップダム下流のライトアップでは、様々な彩色が堤体に投影されるなどして、普段見ることのできないダムの風景を撮影できました。また、多目的エレベーターからダム下流広場につながる通廊内のライトアップでは、夢幻的な空間を体験することができました。 |
夕暮れの堤体ライトアップ |
通廊内のライトアップ |
日没後の堤体ライトアップ |
八ッ場ダム管理支所に映るプロジェクションマッピングダムサイト左岸の八ッ場ダム管理支所の壁には、八ッ場ダム周辺の風景やダム建設当時の様子、川原湯温泉のストリートビューが映し出され、その映像をしみじみとご覧になっている方々も見られました。 |
プロジェクションマッピング |
八ッ場ダムの夜空に輝く花火 花火の打ち上げは、イベント最後に行われ、花火を期待される多くの来場者の皆様により、堤体天端や管理支所周辺はフェスタの名にふさわしい雰囲気となりました。
賑わうキッチンカー周辺 |
堤体から花火を眺める来場者 |
ダム湖に次々と打ち上げられた花火
八ッ場ダムは完成後すでに2年半を経過しています。この間、新型コロナ感染症対策の影響でダムを訪れることができなかったと思われる多くのお客様や地元の皆様が、『八ッ場ダム』に集まり、楽しんでいる様子を記録することができました。
今後もこのようなイベント等が開催され、ダム周辺に多くの人々が集い、水源地域の振興につながることを期待します。