一般財団法人 水源地環境センター
研究第一部 真柄 圭
去る令和5年9月23日、まだ残暑厳しい沖縄の地で開催されました、「第11回大保ダムまつり」に参加してきました。
今回は写真とともに、地域の人に愛された温かくも見どころ盛りだくさんの大保ダムまつりの様子をお伝えします。
今回の大保ダムまつり、大きく2部構成となっており、日中は大保ダムで様々な体験型イベントを楽しめる「大保ダムまつり」、夕方からはキャンドルで彩られた大保ダムの周辺の大宜味村を散策する「キャンドルナイトウォーク」の二本立てとなっています。
【大保ダムまつりチラシ】
【キャンドルナイトチラシ】
大保ダムは、洪水調節、流水の正常な機能の維持、水道用水の供給を目的に、大保川に建設された高さ77.5mの重力式コンクリート型式の本ダムと高さ66.0mのロックフィルダム型式の脇ダムで構成されています。
沖縄県内では福地ダムについで2番目に大きいダムで、本ダムと脇ダム以外にも貯水池沢部の処理としてCSG材を用いたダムがあり、3つの異なるタイプのダム構造物が貯水池に面して建設されている全国的にも例を見ないダムです。
大保ダムまつりでは数多くの体験型イベントが用意されており、多くの人が参加されていました。
今回はその様子を写真とともにご紹介します。
■開会式
友寄景善大宜味村長、沖縄総合事務局北部ダム統合管理事務所中園幸樹所長の開会挨拶のあと、地元の小学生から一日支所長が任命されました。
大宜味村長 友寄景善氏の開会あいさつ
沖縄総合事務局北部ダム統合管理事務所長
中園幸樹氏の開会あいさつ
一日支所長の任命式
水源地ネット取材班もしっかり名刺交換してきました
■湖面遊覧
遊覧船に乗って大保ダム湖の「ぶながや湖」を一周する湖面遊覧ツアーです。普段は見れないようなアングルからダムを間近に見ることができました。
遊覧船からの一枚
青い空がダム湖に反射して綺麗です
大保ダムの洪水吐き
こんな珍しいアングルで見ることができました
■ダム堤内見学会
バスに乗って、大保ダムの堤体の内部を見学することができました。
下流から見た大保ダム
湖面から見た洪水吐きが見えます
ダムの堤内はこんな感じです
ダムの堤内は15℃くらいで快適な温度でした
■湖面サップ体験
大保ダム湖(ぶやなが湖)では湖面遊覧に加えて、湖面サップ※体験も開催されていました。
※サップ(SUP)とは、スタンドアップパドルボードの略称で、サーフボードより少し大きめのSUP専用ボードの上に立ち、1本のパドルで左右を交互に漕ぎながら水面を進んでいくウォーターアクティビティです。
こんな感じでボードの上に乗って、パドルを漕いで進みます
サップを楽しむ水源地ネット取材班
なお、大保ダムでのサップ体験は、「JUNGLE SUP OKINAWA」さんのHPからお申込みいただけます。
【HP】https://www.junglesup.okinawa/
【インスタグラム】@junglesup.okinawa
■シーランプ作り教室
大保ダム管理所内もイベント会場となっており、紙粘土でのシーサー作りや、ダムに生息する生物が展示されていました。
その中で「シーランプ作り教室」に参加することができました。
こんな感じで、サンゴを組み立てて、接着して作成していきます
完成したシーランプを早速家に持って帰ってろうそくをともしてみました!
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温かいキャンドルの光が部屋を照らしてくれました
約8,000本のキャンドルで彩られた大保ダム下流の大宜味村を散策するキャンドルナイトウォーキングに参加しました。
いくつかルートが選べる中、思う存分大宜味村を満喫したく思い、最長ルートである7.4kmコースをチョイス。約2時間30分かけて塩屋湾を一周しました。
大保ダム下流の塩屋湾を囲むようにキャンドルが設置されていました
19時からキャンドルが点灯 キャンドルランプは一つ一つ手作りでした
大宜味村全体がキャンドルで彩られており、どこまでもキャンドルが続く光景は圧巻でした
いたるところにキャンドルが
各々がキャンドルとともに素敵な時間を過ごしている風景もすごく素敵でした
■最後に
今回取材にお邪魔した大保ダムまつりは地域の方も数多く参加されており、毎年楽しみにしているという言葉をたくさん聞きました。
地域に親しまれているダムだからこそこのような素敵なイベントが開催できたのだなと筆者は感じました。
沖縄のダムでは大保ダムだけでなく他のダムでも毎年ダムまつりが開催されているので、皆様もぜひ来年は大保ダムやその他の沖縄のダムまつりにご参加してみてはいかがでしょうか。
おしまい