SIPスマート防災ネットワークカンファレンス2026 参加報告

一般財団法人 水源地環境センター
調査部 主任研究員 井関宏崇

当センターは、内閣府が主導する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期「スマート防災ネットワークの構築」の中のサブ課題D「流域内の貯留機能を最大限活用した被害軽減の実現」に参画しています。2026年3月6日に神田明神ホールで開催されたSIPスマート防災ネットワークカンファレンス2026にて、当センターの取り組みを紹介するためのポスター展示を実施しましたので、その様子を報告します。

1.SIPスマート防災ネットワークカンファレンス2026の概要

2026年3月6日に開催された本カンファレンスは、「防災イノベーション最前線」をテーマに、SIP第3期の成果を社会へ還元することを目的に行われました。基調講演では内閣府の瀧山幸千夫氏が政府の指針を語り、パネルディスカッションには防災科研の田口仁氏や取出新吾氏、茨城県の大関裕之氏らが登壇しました。

議論の中心は、リアルタイムで災害状況を可視化する「防災クロスビューラボ」の活用や、AI・ICTを用いた迅速な情報共有、個別避難支援に置かれました。産官学が連携してSociety 5.0時代の強靭な防災ネットワークを構築し、情報の空白を埋めることで犠牲者ゼロの社会を目指すという、具体的かつ先進的なビジョンが示されました。

2.水源地環境センターの取組紹介の様子

当センターが参画するサブ課題Dからは、当方の他に国立研究開発法人 土木研究所、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構、一般財団法人 日本気象協会から参加いただきました。当日は、参加メンバーでポスター展示、模型展示を行い様々な職種の方に「流域内の貯留機能を最大限活用した被害軽減の実現」の取組について興味をもっていただきました。

サブ課題D展示場所 全景

ポスター説明の様子

田んぼダム模型 説明の様子

水門操作自動化 模型 説明の様子

3.最後に

日本には大小様々なダムがありますが、ダムの目的やダム操作という基本的な事項をご存知ない参加者の方も多く、今回のポスター説明や模型による説明を通して、ダムの役割(利水、治水)や洪水時のダム操作、水門・排水機場の機能など基本的な事項をご理解いただくことができたと考えております。また、これらの説明を通じて古くからダムと関わって参りました当センターの取り組み(ダム湖・河川の環境評価など)にもご興味を持っていただけました。

今回のシンポジウムを通じて我々の業務を知っていただき、流域の周辺の企業や住民の防災意識が向上することで、安全・安心な社会の実現につながるとともに、今後もこのようなイベントで情報発信を続ける重要性を再認識しました。