国土交通省 東北地方整備局
岩木川ダム統合管理事務所

春の農繁期を前に、浅瀬石川ダムおよび津軽ダムの下流にある頭首工とうしゅこうにおいて、今年も水の恵みへの感謝と豊作を願う式典が執り行われました。

頭首工とは、河川に設けられた取水施設のことで、農業用水や生活用水などを必要な場所へ引き込むためのせきと水門からなる構造物です。ダムが山間部で水を蓄える役割を担うのに対し、頭首工は河川から直接水を引き込み、用水路へと導く「水の取入口」としての役割を果たしています。農業が本格的に始まる春になると、この頭首工を通じて田んぼへの水の供給が始まります。地域の農業を支えるうえで欠かせない施設であり、その取水開始は農業シーズンの幕開けを告げる大切な節目となっています。

まず令和8年4月13日(月)、津軽ダム下流の岩木川統合頭首工において、豊水祈願祭(主催:岩木川土地改良区)が執り行われました。当事務所からは三瓶副所長が参列し、本年の稲の豊作と水害の防止を祈願しました。

津軽ダムは、岩木川左岸地区の3市1町、約9,600haにおよぶ広大な農地に対してかんがい用水を補給する役割を担っています。この水の恵みにより約4万6千tの水稲生産が可能となっており、約80万人分の米の年間消費量を賄うことができる量とされています。津軽ダムが蓄える豊かな水は、まさに津軽地方の食を根底から支える存在といえます。式典には地元関係者が集い、水への感謝と今シーズンの安全・豊作を願う厳かな雰囲気に包まれました。

続いて令和8年4月20日(月)、浅瀬石川ダム下流の温湯ぬるゆ頭首工において、水入祭(主催:浅瀬石川土地改良区)が執り行われました。この式典は、農業用水の取水開始にあたり、本年の稲の豊作と水害の防止を祈願するものです。当事務所からは浅瀬石川ダム管理支所の小田桐支所長が参列し、地域の農業を支える水への感謝を捧げ、豊かな実りと水害のない一年を祈願しました。

浅瀬石川ダムは、洪水調節や流水の正常な機能の維持などを目的として運用されており、ダムから放流される水は下流の温湯頭首工などを通じて地域の農業用水としても活用されています。その恵みは黒石市をはじめとする3市3町1村の農地へと届けられており、地域の農業を広く支えています。春の陽気の中で行われたこの祭典は、今年の稲作の始まりを告げるものとなりました。

浅瀬石川ダム(黒石市)や津軽ダム(西目屋村)といった上流の水源地域の豊かな自然が育む水の恵みを、下流域の農地へと届けることができるよう、当事務所では今後も両ダムの適切な水管理に努めてまいります。

水入祭の状況

温湯頭首工

豊水祈願祭の状況

岩木川統合頭首工