みなかみ3ダム春の点検大放流イベントが開催されました(藤原ダム、 奈良俣ダム、矢木沢ダム)

2019.06掲載
水源地環境センター
研究第一部 最上 友香子

 みなかみ3ダム(藤原ダム・奈良俣ダム・矢木沢ダム)では、年に一度、洪水期を迎える前にダムの放流設備が安全に作動するか確認するために行われる 『点検放流』に際して、『みなかみ3ダム春の点検大放流イベント』が開催されています。
 今年も5月11日(土)、12日(日)の2日間に亘って点検大放流イベントが開催されました。

 まずは、イベントの熱気が伝わってくる点検放流の動画をお楽しみください。

:みなかみ3ダム点検大放流イベント開催ダム
:その他の周辺ダム

▲みなかみ3ダム点検放流(令和元年5月11日、12日)

▲みなかみ3ダムとその周辺ダムの位置

みなかみ3ダム点検大放流は藤原ダムからスタート


 今年のみなかみ3ダム点検大放流は藤原ダムからスタートしました。
 9時半と少し朝早い時間にも関わらず、1回目の点検放流から多くの見学の方が訪れていました。皆さん、ダム天端やダム下流、撮影用のダムカード撮影スポットなど、思い思いの場所で点検放流を楽しんでいました。

 点検放流の他にもゲート操作室の見学や、年間を通して涼しい監査廊・ずぶ濡れ必須のホロージェットバルブ等がコースとなっている散策コースなど、藤原ダムを満喫できるイベントとなっていました。

▲点検放流への期待に胸が膨らむ
シャトルバスの車内



▲藤原ダムへのルート

※駐車場は本イベントの臨時駐車場


▲ダム天端から放流を楽しむ人々


▲ダムカードパネルで藤原ダムと記念撮影

(参考)今回の取材ルート
 ①関越自動車道 水上IC ―車(約40分)→
 ②ホテルサンバード ―車(約10分)→
 ③宝樹台スキー場駐車場※臨時
  ―シャトルバス(約30分)→
 ④藤原ダム
 ~点検放流・ダム見学~
 ④藤原ダム ―シャトルバス(約30分)→
 ③宝樹台スキー場駐車場※臨時


▲藤原ダム全門放流!



▲クレストゲート操作室見学



▲普段は入れないダムの内部(監査廊)も散策



巨大なロックフィルダム(堤高 国内第4位) 奈良俣ダムの点検放流


 1日目の午後からは奈良俣ダムで点検放流が行われました。 藤原ダムから奈良俣ダムへと”はしご”する見学者も数多く見受けられました。

 本イベント時限定で、ダム上下流を堤体内の連絡トンネルとエレベーターで行き来することができるようになっており、見学者の皆さんは、普段被ることがないヘルメットを被り探検気分を味わいながら見学を楽しんでいました。


▲堤体内連絡トンネル探検



▲ダムの上からクレストゲートの
開門を見守る人々


▲放流の迫力を間近で体感


▲ダム下流の様子



▲ダムの上からクレストゲート点検放流を望む


▲奈良俣ダムへのルート

 ※駐車場は本イベントの臨時駐車場






(参考)今回の取材ルート
 ①宝樹台スキー場駐車場※臨時 ―車(約30分)→
 ②奈良俣ダム管理所 ―徒歩(約15分)→
 ③ヒルトップ奈良俣
 ~点検放流・ダム見学~
 ③ヒルトップ奈良俣 ―徒歩(約15分)→
 ②奈良俣ダム管理所 ―車(約20分)→
 ④ホテルサンバード(3ダム勉強会へ)




宮島 咲 氏による3ダム勉強会で点検放流の予習&復習


 イベント期間中のみなかみ町内の宿泊者には、特典が用意されていました。
その特典の一例をご紹介します。

 藤原・矢木沢ダムシャトルバス優先ファストチケット(みなかみ町内宿泊者限定)

 みなかみ3ダム勉強会(ホテル サンバード宿泊者限定)

 みなかみ3ダム勉強会は、ダムライター 宮島 咲 氏を講師に迎え、点検放流1日目の夕方に開催されました。 1日目の藤原ダム・奈良俣ダムの点検放流の復習に始まり、2日目の矢木沢ダムの見どころ・おすすめ見学コースの紹介等、ダム入門者にも優しく、ダムに詳しい人は更に理解が深まる内容となっていました。


▲ホテルの玄関では、手作りの
矢木沢ダム(放流中)がお出迎え


▲宮島 咲 氏による説明



▲勉強会の風景



▲下久保ダム点検放流
(6月30日開催)も紹介





点検大放流のフィナーレを飾ったのは矢木沢ダムのスキージャンプ式洪水吐き


 点検大放流のフィナーレを飾ったのは、「スキージャンプ式洪水吐き」で有名な矢木沢ダムです。

 洪水吐き付近は、その貴重な放流を間近で見ようと、多くの見学者が集まっており、ずぶ濡れ覚悟で集まった合羽を着た人々の姿が目立ちました。
 特設店舗エリアやシャトルバス乗り場も、テーマパークを思い起こす賑わいでした。

 その人の多さは、シャトルバスの列に並ぶ人々が1度のバスで乗り切れない場面もあるほどでした。

 そこで役立ったのが、先ほどご紹介したシャトルバスの「ファストチケット」です。
 このファストチケットは、みなかみ町内宿泊者限定に配布されたものですが、シャトルバスに優先的に乗れるだけではなく、 町内に宿泊することで、みなかみ温泉や地元の料理、奥利根の大自然を楽しみながらダム一色の2日間を過ごすことができました。


▲スキージャンプ式洪水吐き付近に
集まる合羽姿の人々

▲矢木沢ダムへのルート

 ※駐車場は本イベントの臨時駐車場

(参考)今回の取材ルート
 ①ホテルサンバード ―シャトルバス(約5分)→
 ②矢木沢ダム駐車場※臨時 ―シャトルバス(約30分)→
  ~点検放流・ダム見学~
 ③矢木沢ダム ―シャトルバス(約35分)→
 ①ホテルサンバード


▲ダム直下も見学コースの一部に

▲特設店舗エリアでは軽食・ダムグッズを販売


▲シャトルバスへと連なる列(上)と
ファストチケット(下)