「ダムの魅力とは」女性技術者らの座談会が開催!PARTⅡ 現場見学編

2023.12掲載
一般財団法人 水源地環境センター
研究第一部 最上 友香子

 2023年11月号の水源地ネットで開催の模様をお伝えした「ダムの魅力とは」をテーマにした女性技術者らの座談会の前後で実施した現場見学の様子をお伝えします。

*水源地ネット2023年11月号
「ダムの魅力とは」女性技術者らの座談会 電源開発(Jパワー)と水源地環境センター(WEC)が開催

 2023年9月28日(木)~29日(金)の2日間に亘って只見川水系のダムを巡りました。

 参加者は、座談会と同様に国土交通省水管理・国土保全局の河川環境課流水管理室田中里佳企画専門官、水資源機構一庫ダムの廣瀬早苗所長代理、東北電力事業創出部門のスマート社会実現ユニット中川真理子サブマネージャー(1日目のみ)、Jパワー水力発電部東日本支店の栗﨑夏代子田子倉電力所長、ダムマイスターの町田奈桜氏、WEC研究第一部の最上の6人です。

1日目:奥会津水力館「みお里」~本名ダム~滝ダム~只見ダム~座談会~田子倉ダム


集合場所の奥会津水力館「みお里」


只見川の電源開発の歴史が分かりやすく紹介されています

 各地から集まった座談会参加者はまず、奥会津水力館「みお()」に集合しました。

https://okuaizu-suiryokukan.jp/about/

 只見川における電源開発の歴史を予習して、最初に本名(ほんな)ダムに向かいました。

 本名ダム下流でカナリア色が川面に映えている第六只見川橋梁は、只見線が「平成23年7月新潟・福島豪雨」で被災した際に、丸ごと流されてしまいました。
 被災から約10年かけて橋梁は復旧され、只見線も2022年10月1日に全線運転再開し、再び本名ダムと鉄道のコラボレーションが見れるようになったとのことです。


丁寧にご説明いただき、東北電力の皆様ありがとうございました


復旧された第六只見川橋梁


滝ダムの堆砂対策工事の現場見学


滝ダムでのJパワー栗﨑田子倉電力所長による説明

 続いて、堆砂が進行していることから対策工事が行われている滝ダムに向かいました。ここからは、Jパワーのダムです。

 ダムの堆砂の問題は、治水ダム・利水ダム問わず近年のダム大きな課題の一つであり、参加者たちは興味深々の様子でした。
 滝ダムでの説明資料はJパワー栗﨑田子倉電力所長にご準備いただいたものです。
非常に分かりやすくまとめていただいていましたので座談会から帰った後も、今後の堆砂対策の参考とするために大切に保管しています。

https://www.jpower.co.jp/learn/facilities/tadami.html


普段は入ることのできない田子倉ダムを下流面から見学


田子倉ダムの監査廊にタッチ

 雨の中の見学となりましたが、最後に只見ダム(座談会会場)と田子倉ダムに向かいました。
 最初は初対面で緊張の面持ちだった参加者も、この頃には打ち解けて談笑を楽しみながらの見学になりました。


田子倉ダムが奥に見えるはずだった只見ダムでの集合写真

2日目:JR只見線乗車(只見駅~小出駅)~奥只見電力館~奥只見ダム~奥只見ダム遊覧船


2日目は只見線乗車からスタート


リニューアルオープン当日だった奥只見電力館

 2日目はJR只見線 只見駅から小出駅まで乗車しました。
平日の午前の乗車でしたが観光客で賑わっており、只見線の観光路線としての人気を感じました。

 小出駅下車後は、奥只見シルバーラインを経て奥只見電力館に向かいました。
見学に訪れた当日(9月29日)に、開館50周年を迎えデジタル技術を駆使した電力館に生まれ変わった奥只見電力館を見学しました。

https://www.jpower.co.jp/news_release/2023/09/news230928.html


ビジュアルが美しい展示


トリックアートで立入禁止の「まぼろしのダム」大鳥ダムと記念撮影


奥只見湖遊覧船ファンタジア号に乗船


快晴で気持ちのよいクルーズとなりました

 今回の現場見学の最後は、奥只見湖の遊覧船に乗船しました。
1日目の大雨模様とは打って変わって快晴のもとのクルーズとなり、奥只見湖の雄大さを味わうことができました。


奥只見ダムを上流から


奥只見ダム見学後時に下流で記念撮影

 以上、現場見学の模様をお伝えしました。

 今回の座談会及び現場見学は、同じダムでもいろいろなタイプのダムに関わっている方々が集まっての開催する新しい試みでした。

 道中では参加者間の懇親や理解を深めることができ、これからダム群を連携させてダムの運用高度化による洪水調節機能強化やカーボンニュートラルの推進、そして地域活性化を図っていくにあたっては、こういった人と人とのつながりの重要性も感じた2日間となりました。


左からミズベリングのブルーマン、町田奈桜氏が生み出したダムくん、Jパワーのでんき犬