国土交通省 東北地方整備局
岩木川ダム統合管理事務所
当岩木川ダム統合管理事務所が管理する浅瀬石川ダムと津軽ダムでは、令和3年7月8日(木) と9日(金) の2日間で、大規模洪水を想定した「ダム吹鳴試験」を実施しました。
初日は、浅瀬石川ダム9時開始で、上流から最下流の真那板警報所までの全27箇所で、スピーカーから「緊急放流」の際に流す案内放送を流し、その後60秒間のサイレンを繰り返し4回鳴らし、付近の住民に確実に情報が伝わるかどうか、音の届き方を確認しました。2日目も津軽ダムと下流の4警報所で同様の試験を行いました。
また、吹鳴試験にあわせて実施した「避難行動訓練」には、浅瀬石川ダム下流の黒石市板留地区の落合警報所周辺の住民7名と、津軽ダム下流の西目屋村の居森平警報所周辺の住民8名が参加しました。
今回の吹鳴試験や避難行動訓練をきっかけに、防災意識の向上に繋げていただくことが主な実施目的です。
浅瀬石川ダム下流の避難行動訓練に参加した丹羽(にわ) さんは、報道記者の質問に対し、「この辺りは、崖、水、全てに係わる地域なのでよほど気を付けていかなければならない。自助・共助どちらも大事。みんなで協力して安心な場所に避難できるようにしたい」と答えられていました。
最後に当事務所技術副所長の佐々木は、「仮にダムが緊急放流をするような場面でも、各自治体が発する避難情報に従い、是非『いのちを守る行動』をしていただきたい」とコメントしました。
今回の訓練実施地域以外の方も、各自治体が発行する防災マップや当事務所がホームページで公開している1000年に一度を想定した「浸水想定図」をこの機会にご確認いただき、皆様お一人お一人の防災意識の向上にお役立てください。
吹鳴試験は、来年度以降も継続して実施する予定です。
※緊急放流とは、計画以上の洪水によりダム湖に貯められなくなり、ダム湖に流れ込んでくる水をそのままダムを通過させ、下流に流すことです。ダム湖に流れ込んでくる水量以上を下流に流すことはありません。
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