津軽ダム「秋のライトアップ」と「バーチャルツアー」について

国土交通省 東北地方整備局
岩木川ダム統合管理事務所

■懐かしい西目屋村の風景をもう一度 ~秋のライトアップ~

青森県中津軽郡西目屋村に位置する“津軽ダム”では、秋の紅葉時期に合わせて令和3年10月22日(金) から31日(日) までの10日間、18時から21時まで“秋のライトアップ”を実施しました。

今回は、5分毎に13パターンの色合いにカラーチェンジをするライトアップとともに、「白神の郷 砂子瀬・川原平の四季」と題して、津軽圏域の画家4人が津軽ダム完成前の西目屋村の風景を描いた絵画計18枚をメインに、プロジェクターを利用しダム堤体に投影し、懐かしい風景を楽しんでいただきました。

“砂子瀬・川原平”というのは、津軽ダム建設に伴い水没することになり179世帯が移転をした地域です。今回の企画は、この水源地域が歩んだ歴史を下流域に住む皆様に改めてお知らせし、理解してもらうきっかけの一つとなりました。実際に「ライトアップを見て初めて砂子瀬・川原平地区のことを知りました」と、事務所代表メールあてに感想が届くなど反響がありました。

観光資源としての活用の他に、下流域に住む人たちが上流域について学び理解をする場としてのダムの活用も引き続き行っていきたいと思います。

1.白神が故郷橋にて撮影。新色の通称“JAPANカラー”。
来訪者の皆さんから大変好評でした。

2.ダム堤体に投影した「白神の郷 砂子瀬・川原平の四季」の一作品。

3.夏のライトアップから登場したイエロー。派手さはないものの存在感があります。

4.絵画の合間には、葉っぱをもった11人の子供たちの動画を投影。

5.白神が故郷橋パークにて撮影。レインボーカラーが夜空に映えます。

6.期間中、白神が故郷橋にLEDライトを設置しました。優しい灯りで足もとを照らし、歩き易くしました。

■「バーチャルツアー白神秋の味覚」に参加!

令和3年10月23日(土)、新型コロナウイルス感染症収束後に回復が見込まれる外国人観光客を誘致するために、白神山地活性化実行委員会(※) が毎月実施している【バーチャルオンラインツアー】(約1時間半のツアー)が、シンガポール、マレーシアを中心としたアジア諸国とZoom(インターネット) を利用して繋ぎ、青森県弘前市と隣接する同県中津軽郡西目屋村からの中継で行われました。(ツアー参加者は、事前登録し有料にて参加。)

ツアーはバーチャルで、飛行機に搭乗するシーンから始まり、青森空港に着陸。その後最初に、弘前市りんご公園から中継し、さらに西目屋村にある津軽ダムにて中継という順で進行していきました。

津軽ダムでは、天端でダムの概要、目屋ダム時代からの歴史やグッドデザイン賞受賞について、また事前に収録した動画にて監査廊やコンジットゲートの紹介、加えて春に実施したライトアップの画像など津軽ダムの魅力をたっぷりと約22分間、英語で紹介していただきました。

あいにく雨と風の中での中継となりましたが、今回MC役の (一財)ブナの里白神公社の小笠原顧問様、実行委員会スタッフである西目屋村のご担当者の方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。

世界自然遺産白神山地が登録30周年を迎える令和5年(2023年) に向けて、青森県側の玄関口に位置する津軽ダムも、弘前・西目屋白神エリアの観光資源の一つとして西目屋村や関係団体と連携して地域の賑わいに貢献出来るよう努めて参ります。

※白神山地活性化実行委員会とは、白神山地が世界自然遺産登録20周年を迎えたことを契機に、弘前市と西目屋村及び関係団体が連携し、白神山地の価値の創造と魅力の発信を強化することを目的として組織された団体。

1.津軽白神湖を背景に中継がスタート!

2.取水塔周りを一周しながら、目屋ダム時代からの歴史についてもご紹介いただきました。

3.資料展示室にてダムカードの紹介。ツアー最後にクイズがあり、正解者1名に津軽ダムカードをプレゼントしました。

4.フォトフレームでの撮影で、津軽ダムの中継は終了しました。

■岩木川ダム統合管理事務所HP:http://www.thr.mlit.go.jp/iwakito/
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