国土交通省 東北地方整備局
岩木川ダム統合管理事務所
令和5年11月19日(日)、西目屋村中央公民館を会場に第50回西目屋村民文化祭が開催されました。文化祭は令和元年に開催された後は、新型コロナウイルス感染症の影響により中止が続いておりましたので4年振りの開催です。また、今回が第50回の節目にあたるため、西目屋村文化財保護審議会委員として活躍しておられる同村出身の工藤武四氏を講師に招き、近年注目を浴びている村発祥とされる「西こぎん」に関する特別講演「奥目屋こぎん誕生物語」や西目屋村がカヌー競技の会場に決定された令和8年開催の、あおもり国民スポーツ大会と全国障害者スポーツ大会のPRなどの特別企画もありました。
岩木川ダム統合管理事務所では、この文化祭を盛り上げるため、西目屋村に立地している津軽ダムに関するパネル展示を行いました。
令和5年は全国的に猛暑でしたが、津軽ダム流域においても気温が高く、降水量が少ない年でした。特に8月の降水量は平均値の約45%と少なく、津軽ダム管理移行後の最小値でしたが、かんがい用水を始めとした各種の用水補給をしっかり継続することが出来ました。また、昨年の令和4年は青森県に初めて線状降水帯がかかり、この雨域が津軽ダムにもかかりましたが、ほぼ全量を津軽ダムにため込むことができ、流域の家屋浸水被害を出さずにすみました。
そこで、ダムのパネル展示は、津軽ダムの概要と6つの目的(洪水被害の軽減、流水の正常な機能維持、かんがい用水の補給、水道用水の供給、工業用水の供給、発電)を説明したパネル。6つの目的のうち、洪水被害の軽減と、かんがい用水の補給継続の効果を説明したパネル。また、目的には入っていませんが、観光資源としての利用例として、森と湖に親しむ旬間(7月21日~31日)に行った夏のイベントに関するパネル。今年初めて実施した冬のイベント「スノーアート」(2月18日)の写真パネル。新緑や紅葉の時期の津軽ダム風景写真パネル、春のダム堤体ライトアップの写真パネルを展示しました。
文化祭には当事務所のほかにも19の協力団体が参加しており、北東北捜索犬チームによる災害救助犬のふれあいコーナーや弘前地区消防事務組合による煙体験ハウスも人気がありました。
当日はあいにくの小雨でしたが、今年の文化祭のテーマ「元気いっぱい心一つに輝かせよう西目屋村」のとおり、一日中とても賑わっておりました。
西目屋村長による開会のあいさつ
津軽ダムパネル展コーナー
西目屋小学校児童の作品展示
東目屋中学校生の作品展示