第1回アジア太平洋スマート防災会議の開催

一般財団法人 水源地環境センター
理事 中込 淳

SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)によるスマート防災ネットワークの構築の一環として、2026年7月1日(水)から2日(木)にかけて、キャピトル東急ホテルにて「アジア太平洋スマート防災会議」が開催されました。本会議は、防災分野における国際協力の強化を目的として、地域の専門家やパートナーが一堂に会し、実証済みの技術等を共有することで、より災害に強いアジア太平洋の実現を目指すものです。今後も継続的に会議を開催し、議論を深めていく予定です。

7月1日(水)には、水源地環境センターが担当する「サブ課題D:流域内の貯留機能を最大限活用した被害軽減の実現」の研究開発責任者である京都大学防災研究所・角哲也教授より、現在のSIPでの研究開発状況を報告いただくとともに、同様の検討を実施しているフィリピン、カガヤン川流域のマガットダムでの取り組みについて、パートナーであるフィリピン・イザベラ州立大学のOrlando F. Balderama先生とともに報告いただきました。

2日(木)は、ICHARMの小池敏夫教授にモデレータを務めていただき、フィリピン・イザベラ州立大学のOrlando F. Balderama教授、ベトナム・ダナン市のNguyen Van Quoc局長、タイ王国灌漑局(RID)水文学上級専門家のAdisorn Champathong氏、北海道大学の山田朋人教授(サブ課題B担当)、京都大学防災研究所の角哲也教授(サブ課題D担当)、AHMED M Saber教授に参画していただき、風水害に絞ってアジア太平洋地域における国際協力の強化に向けた議論を行いました。

議論では、災害シナリオに応じた洪水調節施設のリアルタイム運用情報パッケージの必要性、リアルタイム洪水監視システム(Real-time Flood Observer)の導入・活用、センサーネットワークやデジタルツイン、早期警戒システム(EW)の必要性について意見が交わされたほか、地域コミュニティと連携したスマート防災、防災意識および災害対応能力の向上、国際的な協力体制の構築、さらには科学技術・政策・国際的枠組みのあり方などについても意見交換が行われました。

次回のアジア太平洋スマート防災会議は12月に開催してさらに議論を深めていく予定です。

7月1日 会議の様子