こんにちは!ダムライターの猪野光太郎(いのっち)です。今回は、栃木県・鬼怒川温泉のダムをまわるドライブコースを紹介します。鬼怒川、日光などの観光の際には、今回のコースを参考にしながら寄り道してダムにも行ってみてはいかがでしょうか。鬼怒川温泉駅から出発するプランを紹介しますが、車の方は東北自動車道の宇都宮ICから日光宇都宮道路経由で行くのが便利です。
鬼怒川温泉駅【地図】(A)から、鬼怒川温泉街、川治温泉街を抜けて坂を上がっていくと、右側に五十里ダム(B)が見えてきます。
駐車スペース(C)に車を止めて、ダムを下流側から見学してみます。竣工から60年以上がたつ歴史ある重力式コンクリートダムで、深緑色のゲートが印象的です。
車でトンネルを抜け、すぐ右側に行くとダム資料室(D)があります。ダムカードもここでもらえます。
天端も歩いて見学してみましょう。
次は湯西川ダムに向かいます!上流に車を走らせトンネルを出て左に曲がると道の駅湯西川(E)です。
ここを起点に、水陸両用バスでまわる湯西川ダッグツアー(3,300円) に参加可能です。空きがあれば当日でも参加できますが念のため事前に予約しておくと安心です。
私もツアーに参加。水陸両用バスでダム湖を遊覧し、ダムの見学もします!(写真は、湯西川ダムで撮影。)
湯西川ダムを湖側から見られるのは、今はこのツアーだけ!日によっては、シカやクマなどの野生動物も湖面から観察できるそうです。
湖面遊覧を終えた後は、湯西川ダム(F)の天端の見学です。湯西川ダムは、2012年に竣工した新しいダム。まだ風雨の影響をあまり受けていない白いコンクリートが、先ほどの歴史ある五十里ダムのものとは対照的ですね。
2021年7月の訪問時には新型コロナウイルス感染拡大防止のため行けませんでしたが、普段はこのツアーに参加すると、写真に写っているダムの下まで行き見学することができます。
ダムの真ん中からは、下流の山々が一望できます!ダムの下以外はツアーに参加しなくても見学可能ですので、ツアーに参加する時間のない方は、車で直接湯西川ダムまで訪れることもできます。
ツアーは70分ほどで元の場所に戻ってきます。戻ってきたら、道の駅でお昼ご飯です!
今回頼んだのは鹿肉コロッケ(220円) と湯西川ダムカレー(900円)。別に普通盛の川治ダムカレー(700円) もあります。川治ダムがアーチ式のほっそりとした構造なのに対して、湯西川ダムは重力式のがっしりとした構造なので「大盛り」というわけです。大根・ごぼう・きのこなどの地元の野菜たっぷりのカレーは素朴な、それでいてまた食べたくなる家庭的な味で、実家に帰ったような安心感です!ダムカレーを頼んだ人限定のオリジナルダムカードももらえますよ。
五十里ダムに戻る途中のT字路(G)を右折してトンネルを抜けると川治ダム(H)です。右岸側、左岸側の両方に駐車場があるので、好きなところから見学しましょう。
また、右岸側には川治ダム資料館(I)もありますので併せて見学ができます。
ここから30分ほど山道をドライブすると、今度は川俣ダム(J)です。このあたりは、本当にダムが密集していて見学プランを立てやすいですね。
駐車場(K)に車を止め、10分ほど歩くと着きます。こちらもアーチダム。非常に縦長で、エメラルドグリーンの塗装は川治ダムとは全く別の顔を見せてくれます。
ダム巡りはこれでおしまいです。川俣ダムから引き返し、鬼怒川温泉街に戻りましょう。鬼怒楯岩大吊橋(L)を紹介します。
駐車場(M)に止めるとすぐに鬼怒楯岩大吊橋があります。
橋を渡って5分ほど歩けば展望台(N)。
鬼怒川温泉街を一望できます。せっかくなので鬼怒川温泉街のホテルに泊まって帰ればとってもいい思い出です!今回のルートは、このまま鬼怒川温泉駅に戻ります。
日光・鬼怒川というと観光地のイメージが強いと思いますが、少し観光コースを外れると素敵なダムが密集したダムの聖地のような場所があります。今回紹介したダムも十分に1日でまわれる距離ですのでぜひ旅のプランに組み込んでみてください。
近くには日光江戸村(O)、東武ワールドスクウェア(P)などの観光地もありますので帰りに寄ってみてもいいかもしれません。皆様の旅が素敵なものになることを願っています。
写真・動画・文:ダムライター 猪野光太郎(いのっち)
(※水陸両用バスで公道を走った経路は青で表示しています。)