こんにちは!ダムライターの いのっちです。今回は東京駅から上越新幹線で2時間の新潟駅で乗り換え、そこからさらにJRで1時間10分の村上駅(A)を起点に車でダム巡り!村上市の緑の奥深くにひっそり、しかし雄大にそびえ立つ三面(みおもて)ダムと奥三面(おくみおもて)ダムです。新潟駅または村上駅でレンタカーを借りて、さあ出発です!
村上駅から三面川沿いを上流に車を走らせます。まずは、村上市と山形県鶴岡市を結ぶ、朝日スーパーラインの分岐(B)を左に曲がって三面ダム(C)【地図】へ行ってみましょう。
木々の間から、三面ダムが見えてきました!
右岸側の駐車場に車を止めてダムを見学してみます。60年以上前にできた新潟県営のダムでは最も古いダムで、苔むした堤体が歴史を感じさせます。
ダムを見終えたら、先ほどの分岐まで戻り左に曲がります。くねくねした道を奥三面ダムへと進んでいきます。
先ほどの三面ダムを上回る迫力!緑が生い茂る山々にかこまれ、ドシッとそりたつような、「力持ちなダム」。三面ダム 奥三面ダム、この2つのダムが中心となって下流の村上市を守っているのです。
ぜひ天端を歩いて左岸側にも行ってみてください。
時間を忘れ、インパクトあるダム達を巡っているうちにお腹がすいてきたので、お昼ごはんの時間にしたいと思います。おっとっと、その前に…。
奥三面ダムから村上市街地まで来た道を引き返すこと1時間、こちらは三面川の下流の日本で最初の「鮭の博物館」、イヨボヤ会館(E)。大きな鮭がお出迎えです。
村上市に来たからにはさけ(鮭)ては通れませんな。…とにかく、思わず写真を撮りたくなってしまいますネ。鮭に歓迎されながら、建物の中へ入っていきます。
鮭だけでなく、ウグイやイワナなどの鮭の仲間たちの水槽もあります。
季節によって、鮭の産卵や孵化の様子、鮭の赤ちゃん(仔稚魚) を見ることもできるんですよ。今回は、元気よく泳ぐ鮭の赤ちゃんを見ることができました。
鮭の生態だけではなく、鮭と村上市の関係や文化についても知ることができます。
わくわくする仕組みがいっぱいのイヨボヤ会館。
私の一番のお気に入りは、本物の川の中が見られてしまうこちらの水槽のようなガラス窓(展示物?)!
魚目線(?)から、お魚さんたちを観察することができます。
たまに、カモさんもやってきます。どきどき好奇心をくすぐる仕掛けがいっぱいですね。家族でも、恋人同士でも、一人でも、みんなが楽しめる、とてもすてきな博物館でした。
いよいよ待ちに待ったお昼ご飯です。
今回お邪魔したのは、地元の方でにぎわう創業60年の割烹 千渡里(F)さん。
ご家族で経営されているこちらのお店は、「みんなが居心地のいいお店をつくりたい」という想いで営まれているんだそう。
やさしいみなさんが、にこにこと話しかけてくださいます。
今回は、千渡里オリジナル「だぁ~また丼」と、「鮭塩引き定食」を頼みました。海鮮以外にも、村上牛コロッケ定食やあさひ豚ロースかつ定食などの地元の食材を使ったお料理もあり、海鮮が苦手な方でも大丈夫。
だぁ~また丼(大盛)はボリュームがすごい!新鮮でおいしいお刺身がたっぷりとのっており、大盛にも関わらず、ぺろりと食べ終わってしまいました。
こちらは鮭塩引き定食。こんな肉厚な鮭、みたことがありません。肉厚な鮭をおかずに、ごはんが止まりません。先ほどのイヨボヤ会館の影響か、自然を生き抜いてきた鮭を食べていることに、なんだか感動してしまいます。
さて、おいしいごはんでおなかいっぱい、げんきいっぱいになったら、海沿いをドライブしてみましょう!村上市中心部から海沿いをさらに20km程度北上した桑川駅の付近一帯は「笹川流れ」(G)として透明度の高い海、日本海の荒波に浸食された奇岩、岩礁などが特徴的な国指定の名勝および天然記念物に指定されています。
波の音がBGM、たのしいドライブ道です!
右手には木々の緑、左手には海の青。なんてよくばりな風景なのでしょうか。うっとりしてしまいます。
きれいな海沿いをドライブしているうちに、「海に入りたくなっちゃった」そこのあなた。笹川流れには海水浴場もあるので、海に入ることもできます。
(眼鏡岩海岸(H) から撮影)
ここには、きれいな海と奇妙な形の岩がありました。
(海岸線(I) から撮影)
いたるところに砂浜があり水遊びができます。ただし、安全第一ですよ。浮き輪と水着をしっかり用意して、気をつけて遊びましょう。
このあたり一帯、不思議な景色が広がっているので探検してみてください。ちなみに、この景色を海から見たいと思った方、ご安心ください。遊覧船乗り場(J)から遊覧船に乗りましょう。思いっきり遊んだら、村上駅まで戻って今回の旅はおしまいです。
山の中のダムに、おいしい食べ物に、きれいな海に…贅沢三昧な旅でした。
「鮭、酒、人情(さけ、さけ、なさけ)のまち」、村上市。村上市の鮭と人情にふれて、とてもいい気分の旅になりました(運転しなくてはいけなかったので、お酒はがまんがまん涙)。みなさんもぜひ、すてきな村上市で、すてきな旅をいかがですか。
写真・文:ダムライター 猪野光太郎(いのっち)