「水の日」・「水の週間」に関する行事を開催

2018.09掲載
内閣官房水循環政策本部事務局
国土交通省水管理・国土保全局水資源部

1.「水の日」・「水の週間」について

 年間を通じて水の使用量が多く、水についての関心が高まる時期である8月の初日を「水の日」(8月1日)、この日を初日とする1週間(8月1日~7日)を「水の週間」として、水に関する様々な啓発行事を昭和52年より毎年実施しており、今年で42回目を迎えました。

 なお、この「水の日」は、水循環基本法第10条で、健全な水循環の重要性について広く国民の理解・関心を深める日として定められています。

 詳しくは「水の日」ホームページをご覧ください。
http://www.mizunohi.jp/



2.水を考えるつどい

 8月1日の「水の日」、東京都千代田区のイイノホールにおいて第42回「水の日」記念行事として「水を考えるつどい」が開催され、約400名が参加しました。

 主催者として、石井啓一国土交通大臣・水循環政策担当大臣、中島高志東京都理事及び虫明功臣水の週間実行委員会会長から挨拶があり、続いて「第40回全日本中学生水の作文コンクール」表彰式が行われました。

 今年の応募総数は国内外で14,151編にのぼりました。表彰式では最優秀賞1名、優秀賞8名に賞状が手渡されました。

 最優秀賞を受賞した宮城県仙台二華中学校の井崎英里さんが写生のために訪れた釜房ダムの湖のほとりで、海外での体験や震災での恐ろしい水の記憶を思い起こしながらも、水の恵みを再認識し、現在の水環境を未来に残したいと綴った作文を披露しました。


▲石井啓一大臣による主催者挨拶

▲講演する原田啓介大分県日田市長

▲最優秀作文を朗読する井崎英里さん

▲水の作文コンクール受賞者と各賞授与者の記念写真

 表彰式の後には、原田啓介大分県日田市長が登壇。「流域の暮らしを支える水の郷をもっと豊かに」と題して基調講演を行いました。水郷と呼ばれる日田市の魅力、平成24年及び平成29年に発生した九州北部豪雨災害の状況などを説明するとともに、基幹産業である林業の立て直し、筑後川フェスティバルなど上流地域の活性化に関わる取組等に触れ、将来を見据えて山を守り、川を残していかなければならないと語りました。

 基調講演の後に行われたパネルディスカッションでは、フリーアナウンサーの青山佳世氏、関西福祉大学の金沢緑教授、横浜市水道局水源林事務所の温井浩徳所長、東京農業大学の宮林茂幸教授、サントリー株式会社の山田健チーフスペシャリスト、原田市長と、水循環政策本部事務局の佐藤克英事務局長をパネリストとして「流れの上流でも下流でも幸せになる流域の再生」をテーマに議論が展開されました。


3.子ども霞が関見学デー


▲ヒントボードで水の使い方について学ぶ来場者

 8月1日、2日と国土交通省において「子ども霞が関見学デー」が開催され、国土交通省水資源部は、節水意識の向上、節水型ライフスタイルの定着、節水機器・技術の普及等を目指している巧水たくみスタイル推進チーム(メンバー:業界団体、学識者、地方自治体等)の協力を得てブースを設けました。

 水を大切に使う方法をわかりやすく体験できるボードを展示したほか、水の大切さ、重要性の理解を深めるためのパネル展示を実施しました。


4.水資源功績者表彰


▲石井啓一大臣と水資源功績者

 8月3日に国土交通省において、水資源の開発・利用、水源の保全などに資する活動による功績が特に顕著な団体や個人を対象とする「平成30年度水資源功績者表彰」の表彰式が行われました。石井啓一大臣から水資源功績者に対して表彰状が授与されました。

 今回は、名古屋保男氏(新潟県)、十和田市名水保全対策協議会(青森県)、南紀用水土地改良区(和歌山県)、特定非営利活動法人新町川を守る会(徳島県)、富士フイルム九州株式会社(熊本県)が表彰されました。


5.水のワークショップ・展示会


▲水のワークショップの様子
(「水循環」について体験しながら遊んで学ぶ)

 8月14日から16日までの3日間、子どもたちに未来の夢を育む感動・発見・驚きを届けようと東京国際フォーラムが開催する「丸の内キッズジャンボリー」において、水のワークショップ・展示会を行いました。「教えて!水のこと!~水の大辞典~」をテーマに水に関するパネル展示や、参加体験型の実験、ワークショップなどを実施し、小学生を中心に約1,300人が来場しました。