2018.03掲載
国土交通省 中国地方整備局
鳥取川河川国道事務所 殿ダム管理支所
▲ 殿ダム(空撮) |
▲ 殿ダム(正面より) |
▲ 殿ダム(洪水吐き) |
殿ダムは、一級河川千代川水系袋川の鳥取県鳥取市国府町殿地内に、洪水調節、工業用水の供給、水道水の安定供給、河川環境の保全、 水力発電を目的に、平成24年3月31日に完成した、 高さ75m、長さ294m、総貯水容量1,240万m3の、 多目的ロックフィルダムです。
【殿ダムの目的】・洪水調節
千代川流域は昔から何度も洪水に見舞われ、家屋が流され、人命が奪われる被害が起きていました。殿ダムがある事で、貯水池に水を貯め、
水量を調節しながら下流に流す事が出来るようになりました。これにより洪水被害が軽減し、人々が安全に暮らす事が出来ます。
ダム地点の計画高水流量400m3/sのうち、250m3/sを貯留し、洪水調節を行います。
・工業用水の供給
鳥取県東部地区の工業用水として新たに最大1日30,000m3の取水を可能にします。
・水道水の安定供給
鳥取市の水道用水として、新たに1日20,000m3の取水を可能にします。これは、約40,000人分の水道使用量に相当する量です。
・河川環境の保全
日照りが続き、袋川を流れる水の量が少なくなった時、ダムに貯めておいた水を川に流す事で、袋川の水を利用している田んぼや畑などの渇水被害を軽減します。また、川に棲む生物たちがすみかを奪われる事が無いよう、河川の環境を守ります。
・水力発電
ダムに貯めていた水を放流する勢いを利用し、水力発電を行います。最大1,100kW一般家庭1,400戸分の電力を効率良く作ります。
【殿ダムの事業経緯】
S37.1 鳥取県により予備調査開始
S43.4 鳥取県より引き継ぎ、建設省で予備調査開始
S60.4 実施計画調査開始
H3.4 建設事業着手
H9.12 損失補償基準協定に調印
H12.5 付替道路工事を開始
H16.6 仮排水路工事を開始
H19.6 ダム本体工事起工
H22.10 ダム本体盛立完了
H22.12 洪水吐きコンクリート打設完了
H23.3 試験湛水開始
H23.4 試験湛水完了
H23.11 殿ダム完成式
H24.3 殿ダム完成
H24.4 殿ダム管理移行
国土交通省 中国地方整備局 鳥取河川国道事務所
殿ダム管理支所ホームページ:http://www.cgr.mlit.go.jp/tottori/tono
※殿ダムは、国土交通省が管理しております。
▲ マスつりフェスタ |
○国府マスつりフェスタ
殿ダム上流の親水広場で、毎年5月に開催されます。
ニジマスを釣ったり、つかみ取りしたり、1日中楽しめます。
○ダム内部探検
○ケーブルカーの一般開放
○湖面パトロール体験
殿ダム及びダム湖で、毎年5月と8月に実施します。一般の方もいろいろな体験が出来ます。
※湖面パトロールは8月のみのイベントです。
▲ ダム内部探検 | ▲ ケーブルカーの一般開放 | ▲ 湖面パトロール体験 |
○響け!殿ダム野外音楽祭
殿ダム直下流の記念広場で、毎年9月に開催されます。吹奏楽、踊りなど、
様々な団体が参加するので、1日中楽しめます。
▲ 響け!殿ダム野外音楽祭 |
▲ 殿ダム因幡万葉湖 ウォーキング大会 |
○殿ダム
毎年10月に開催されます。殿ダム下流を出発し、
殿ダム「因幡万葉湖」を一周。美しい自然を満喫しながらの爽やかなウォーキング大会です。
○殿ダム雪まつり
殿ダム直下流の記念広場で、毎年2月に開催されます。雪を使った様々な
催し物で、大人から子供まで、1日中楽しめます。
▲ 殿ダム雪まつり |
□JR鳥取駅より車で30分 □中国自動車道佐用ICより車で1時間30分 □鳥取空港より車で50分 □中国自動車道津山ICより車で1時間30分 |
殿ダムホームページで、ダム周辺の観光スポットが詳しく紹介されています。