12/1開催 第18回技術研究発表会 特別講演レポート(第二弾)

2018.03掲載
水源地ネット編集局

 

 一般財団法人 水源地環境センター
 第18回 技術研究発表会 特別講演
 「社会インフラを活用した地域活性化について」



 平成29年12月1日、千代田放送会館において、一般財団法人 水源地環境センターの第18回技術研究発表会が開催されました。
 
 昨年12月で一般財団法人 水源地環境センターは30周年を迎え、その記念として技術研究発表会の際に特別講演が行われ、先月号でご紹介した国土交通省の小平卓治水課長に引き続き今月は、跡見学園女子大学 観光コミュニティ学部の篠原靖准教授による「社会インフラを活用した地域活性化について」のご講演の概要をご紹介します。
 
 篠原氏は30年の長きに渡り、旅行業界でマーケティングや商品開発など幅広い業務を経験され、数々のヒット商品を生み出されました。その後、平成22年4月より大学教員へ転身され、観光地域振興に携わる人材育成プログラムを開発し、『観光による地域振興』、『外国人観光客をベースにしたビジネスモデルの構築』を応援されております。また、内閣府の地域活性化伝道師、総務省の地域力創造アドバイザーなど全国の観光振興関連の委員を多数歴任されています。



篠  原   靖
●跡見学園女子大学 観光コミュニティ学部准教授
●内閣府 地域活性化伝道師
★内閣府 クールジャパン地域プロデユーサー
●総務省 地域力創造アドバイザー
●国土交通省 社会資本整備審議会委員
●日本観光振興協会総合研究所客員研究員
●所属学会
・日本観光研究学会
・総合観光研究学会
・鉄道史学会


1.国策としての観光の位置づけ




2.地方整備局が管轄するインフラ観光のありかた




3.「インフラツーリズム」における新しいビジネススキーム 首都圏外郭放水路民間開放による日本一のインフラ観光を目指して




4.65 年間の歴史に翻弄された長野原町 八ッ場ダムを舞台にしたダム観光「やんばツアーズ」 この一年半の壮絶なドラマ




5.まとめ




 おわりに、インフラ観光と地域活性化に関する講演内容は、ダム関係の技術者のダム水源地への思いである「ダムが出来て良かった」と言われることへの一つの方向を示されたもので、関係者の熱い思いが伝わってきました。篠原先生の熱いお話に聴講されている方々も本当に熱心に聞き入っていました。
 
 八ッ場ダムの完成まであと2年となりますが、長野原町で動き始めたこの地域振興プロジェクトの各種取組みが今後末永く続いていくことをお祈り申し上げます。