鳴子ダムの「すだれ放流」

2018.06掲載
国土交通省 東北地方整備局
鳴子ダム管理所


 鳴子ダムの「すだれ放流」は、昭和32年ダム完成の翌年から行われており、毎年5月の初めに雪解け水を利用し、貯水位を常時満水位にすることに伴いダム堤頂越流部に設置されている非常用洪水吐のクレストゲート8門からの放流の俗称です。
 幅95m、高さ80mの巨大な滝のような流れが形成され、その流れの様子がすだれのような様相から「すだれ放流」と呼ばれ、半世紀にわたり行われおり、今では鳴子温泉地域の春の風物詩で、大勢の人が訪れるイベントとなりました。
 平成30年は5月2日~5日の4日間において、51回目となる「すだれ放流」が実施され、約7,000人が来場されました。
 平成3年からは、ダム直下に谷をわたるように「鯉のぼり」が設置されており、この鯉のぼりの模様は江合川沿川の小学生等による手描きの鯉のぼりであり、約50匹の鯉のぼりが江合川渓谷を渡る風になびき、来る人の目を楽しませています。
 時間帯によっては、鯉のぼりの影が「すだれ放流」の水の流れに映る「鯉の滝のぼり」が見られます。平成30年は4月28日~5月6日の9日間設置されました。
 また、この時期としては初めて(一社)みやぎ大崎観光公社が企画するダムインフラツーリズムが5月3日~5日の3日間開催され、新緑の江合川沿いを歩き、普段は立ち入ることのできない鳴子ダム直下からの「すだれ放流」の見学を行うツアーが、定員を大きく上回る参加者により大盛況に行われました。

■「すだれ放流」

  放流期間:平成30年5月2日(水)~平成30年5月5日(土)
  ・オープニングセレモニー
   日時:平成30年5月2日(水) 9:30~
   場所:鳴子ダム堤体左岸
   実施内容:ミニコンサート・バルブ記念放流


オープニングセレモニーでの大崎市長祝辞

セレモニーでのバルブ記念放流

ダムの直下からの放流の様子

国道108号から見る「すだれ放流」

■「鯉のぼり」

  期間:平成30年4月28日(土)~平成30年5月6日(日)


すだれ放流と鯉のぼり

影が「鯉の滝のぼり」に見えます

■「鳴子ダムインフラツーリズム」

  期間:平成30年5月3日(木)~平成30年5月5日(土)
  1日4便(1便20名)を実施し、283名が参加
  大人・小人:1,500円(傷害保険代を含む)


鳴子ダムインフラツーリズムでの直下見学

ツアーでの江合川散策

  ・「すだれ放流」についての問い合わせ
  国土交通省東北地方整備局鳴子ダム管理所
  TEL:0229-82-2341 naruko@thr.mlit.go.jp

  ・「鯉のぼり」についての問い合わせ
  大崎市鳴子総合支所地域振興課 
  TEL:0229-82-2026 n-chiiki@city.osaki.miyagi.jp

  ・「鳴子ダムインフラツーリズム」についての問い合わせ
  一般社団法人 みやぎ大崎観光公社
  TEL:0229-25-9620