国土交通省 東北地方整備局
鳴子ダム管理所長 佐藤徳男
新型コロナ感染症対策によりダム施設の立ち入りが制限されているため、鳴子ダム見学者は減少傾向が続いています。このような中、鳴子ダム管理所では令和2年7月末からダム堤体内部などを360度見渡せるVR(仮想現実)形式のオンライン見学コンテンツをホームページ上で公開しております。
画面上をドラッグ操作するだけで、自宅などにいながらでもダム見学が可能となりました。
最近SNSでも話題となっている監査廊へと続く7色トンネル(旧国道108号)
オンライン見学では、ダム本体である堤体上部からの景色や、堤体内部の点検・観測用の通路として設けられている監査廊の様子などを見ることができます。コンテンツ内では、通常の見学では見ることができない地点の映像が多数使用されており、まさしく鳴子ダム内部に潜入した様な感覚で楽しむことが出来ます。随所に登場するアイコンをクリックすれば、各施設の機能に関する詳細な説明が表示されます。特にハウエル・バンガーバルブ室の説明では放流の瞬間の動画を見ることができるなど、驚きいっぱいの内容となっています。
コロナ禍がいつまで続くか見通せない中ですが、下見を兼ねたオンライン見学で楽しんで頂き、「ぜひ近くで(実際に)見てみたい」と思ってもらえたら嬉しいですね。
監査廊のVR画面。変位計や地震計などの施設も確認できます。