青森県県土整備部河川砂防課ダムグループ
令和6年7月2日(火)にダム建設現場において、安藤ハザマ・日本国土開発・鹿内組特定JV(建設工事共同企業体)主催で「駒込ダム本体建設工事 転流式」を開催しました。転流式の前には安全祈願祭が行われ、青森県県土整備部河川砂防課、青森県東青地域県民局地域整備部、施工者のJV、協力会社の関係者約35名が出席しました。
安全祈願祭では、県東青地域整備部の阿部伸樹部長や株式会社安藤・間の宮川隆太郎執行役員東北支店長、河北建設株式会社駒込作業所の老松一穂所長らが玉ぐしを奉奠し、関係者全員で工事の安全を祈りました。
転流式では、冒頭、同JV駒込ダム出張所の早瀬 学所長から「このあと地表付近の土砂を取り除く基礎掘削に入る。冬期間は厳しい自然環境となるため、1年のうち約5カ月は施工ができない。この環境の中、早期完成を目指し、昼夜作業を予定しており、これまで以上に安全作業を徹底し、無災害で工事が進めれるよう励んでいきたい。」と挨拶がありました。
県河川砂防課の伊東 隆課長代理からは「無事、転流式を迎えることができてうれしく思う。施工してくださったJVの方々に感謝する。残り7年、さまざまな課題が発生すると思うが、一つひとつ解決し、事故なく安全で当初計画通り令和13年度の完成を目指したい。」と意気込みを話しました。
△安全祈願祭
△JV駒込ダム出張所長挨拶
JVの早瀬所長が「転流開始!」と宣言すると、大型ブルドーザが吞口付近の土砂を押し出し、駒込川の流水がせき止められ、堤外仮排水トンネルに流入して行きました。転流開始を確認した後、JVが製作した木船をトンネルへ流し、全員でバンザイ三唱を行いました。
△早瀬所長の合図で転流開始
△大型ブルドーザによる押土
△木船流し
△転流後の吐口工の様子
駒込ダムでは、平成31年度の本体工事着工から6年で、仮設工事から本格的なダム本体工事である基礎掘削に着手する、大きな節目を迎えました。
△駒込川の流れが堰き止められ、吞口工から吐口工へ堤外仮排水トンネル内を流下
△完成後のイメージ
堤外仮排水トンネルは令和3年度に着手し、令和6年6月に完成しました。
本ダム建設予定地は豪雪地帯に位置し、工事ができる期間が年間6.5カ月に限られています。そのため、転流工(堤外仮排水トンネル)の施工にあたっては、大雨や融雪出水による工事の中断を防ぐ目的で、地上から深さ55mの立坑(φ8.6m)を設置し、上下流方向へNATM工法により掘り進めました。立坑はトンネル掘削ズリや資機材の搬入・搬出にも使用しました。
△立坑
△堤外仮排水トンネル
△平面図
△断面図
△セントル(覆工コンクリート打設用設備)
駒込ダムでは、建設中のダムカードを配布しています。令和6年7月2日転流開始を記念して令和3年6月18日より配布していたダムカードをバージョンアップし、新カードの配布を始めました。配布状況については、以下のホームページよりご確認ください。
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kenmin/komagomedam/damcard.html
駒込ダム ダムカード Ver.2.0(2024.07)
■駒込ダム建設事業HP
http://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kenmin/komagomedam/komagomedamtop.html