国土交通省 東北地方整備局 鳴瀬川総合開発工事事務所

令和6年6月15日(土)、宮城県加美町のやくらい文化センターにおいて「鳴瀬川ダム仮排水トンネル着工式」を開催しました。
着工式には、地元から加美町長、加美町議会議員、鳴瀬川ダム補償対策地権者会連絡協議会役員、関係区長の皆様、また、国会議員、宮城県知事、宮城県議会議員、鳴瀬川流域の首長、土地改良区理事長、共同事業者、施工者、地元住民の皆様など約160名の方々にご出席いただきました。

開会にあたり、山本整備局長(当時)より「事業着手から長きにわたってご支援・ご協力いただいている地域の皆様、関係者の皆様に心より感謝申し上げる」「鳴瀬川流域は、令和元年東日本台風や令和4年7月の大雨などにより甚大な被害が発生しており、治水安全度の向上は一刻の猶予も許さない状況」「さらに、我が国有数の穀倉地帯である世界農業遺産大崎耕土においても未だに水量が不足しているほか、国内有数の企業が集まる仙台北部中核工業団地では大手自動車メーカーの操業や半導体製造工場の誘致が進むなど、かんがい・工業用水の安定化が急務となっている」「地域の悲願である事業の早期完成を目指し、引き続き邁進していく」との挨拶が述べられました。

引き続き、来賓の皆様より「40年前にこの計画が持ち上がった時から、紆余曲折を経て今日の着工式に至った」「鳴瀬川流域の自治体、治水、利水関係者を代表し、事業に深く関わってこられた地元の皆様、関係機関の皆様に、感謝を申し上げたい」「気候変動による集中豪雨や台風の頻発など治水が地域にとって極めて重要。また、農業等の発展や再生可能エネルギーを増やしていくための利水も非常に重要であり、このダムは大きな役目を果たす」「水害や渇水の苦難を克服できるだけでなく、未来に繋がるための事業であり、鳴瀬川ダムの工事の安全と早期完成のためしっかり応援していく」などのご祝辞をいただきました。その後、三浦事務所長(当時)が鳴瀬川総合開発事業の概要と、動画を使って仮排水トンネルの施工順序等を説明しました。


挨拶:山本 巧
東北地方整備局長(当時)

祝辞:村井 嘉浩
宮城県知事

祝辞:伊藤 信太郎
環境大臣

祝辞:小野寺 五典
衆議院議員

祝辞:石垣 のりこ
参議院議員

祝辞:和田 政宗
参議院議員

祝辞:足立 敏之
参議院議員

祝辞:伊藤 康志
期成同盟会会長(大崎市長)

祝辞:石山 敬貴
加美町長

また、地元の加美町立鳴峰中学校の生徒お二人から「ダムが無事に完成し、みんなが安心して暮らせる地域になることを願っています」との期待の言葉をいただきました。
式典の最後には鍬入れ式とくす玉開披を執り行い、盛大な拍手が会場に響き渡る中、鳴瀬川ダム完成に向けた大きな一歩を祝いました。

三浦高史事務所長(当時)による事業概要説明

加美町立鳴峰中学校の生徒による期待の言葉

鍬入れ・くす玉開披

左前から山本整備局長(当時)、濵崎西松建設北日本支社長、伊藤鳴瀬川総合開発促進期成同盟会会長(大崎市長)、和田参議院議員、小野寺衆議院議員、村井宮城県知事、伊藤環境大臣、石垣参議院議員、足立参議院議員、石山加美町長、奥田治水課長(当時)、左奥から加美町マスコットかみ~ご、三浦事務所長(当時)、早坂鳴瀬川ダム補償対策地権者会連絡協議会会長、結城尾花沢市長、早坂色麻町長、高橋宮城県議会議員、地元中学生のお二人、髙橋宮城県議会議長、相澤美里町長、櫻井松島町長、早坂加美町議会議長、成田河川部長(当時))


オープニングセレモニーとして、加美町を拠点に活動している 小野田莱鳴太鼓錬心会 おのだらいめいだいこれんしんかい の力強い演奏で、式典開催を盛り上げていただきました。また、式典後には加美町の伝統芸能「 火伏せの虎舞 ひぶせのとらまい 」で、ご来場いただいた皆様をお見送りいただきました。

オープニングセレモニー( 小野田莱鳴太鼓錬心会 おのだらいめいだいこれんしんかい

宮城県指定無形民俗文化財「 火伏せの虎舞 ひぶせのとらまい 」演舞 (中新田 火伏の虎舞保存会)


*「流域の未来へつなぐ」は、式典にて発表された事務所の新しいキャッチフレーズです。鳴瀬川流域を水害から守り、快適な生活環境や経済活動に欠かせない水を安定供給することで、流域全体の安全・安心とさらなる発展のため重要な役割を果たすという思いを込めています。